別府市副市長

コロナ収束目指しつつ経済発展を

松﨑 智一(まつざき ともかず)さん(41)

 6月29日付で就任した。「これまでほとんど経済産業省内で仕事をしてきました。国と地方では違うと思うし、基礎自治体(市町村)となればなお違いがあると思う。自治体で仕事をしてみたいという気持ちはあった」と言う。
 コロナ禍で全国的に各産業が大きな打撃を受けており「困難な中にも将来を見据えて、再び活気ある経済を取り戻していくことが重要。コロナの収束を目指しつつ、経済もしっかりと回してV字回復から、さらに発展していける仕組みが必要となる」。
 「前任では、『よろず支援拠点』での無料相談や専門家の派遣などの中小企業に対する経営支援に関する事業をしてきました。文科省のスポーツ庁に出向していた時には、日々のウォーキングなどで健康的な生活を送る取り組みをしましたし、以前は人材政策で外国人や女性など多様な人材の活躍の場を増やす施策を担当していました。いろいろな人が自分の能力を発揮できる場があれば、企業側にとっても良いこと」
 「別府市は、立命館アジア太平洋大学などで多くの外国人留学生がいて、障がいのある人の就業支援にも力を入れていますし、観光地として多様な人を受け入れる要素もある。これまでの経験を生かして仕事が出来ると思います」と話す。
 中央大学法学部を卒業し、平成14年に経済産業省に入省。平成29年に文部科学省スポーツ庁健康スポーツ課長補佐、令和元年に中小企業庁経営支援部経営支援課長補佐を歴任した。「経産省は、様々な分野の事業を扱っていて、色々なことが出来そうだと思って入省しました」と振り返る。
 趣味は登山と町歩き。「別府に来てすぐ、鶴見岳に行きました。由布岳や阿蘇、九重などいろいろと登ってみたい。別府には以前、旅行で訪れたことがあって、地獄めぐりと鉄輪で温泉に入ったことを覚えています。コンパクトシティで、町歩きにはとても良いと思っています。温泉も好きなので、巡ってみたい」と笑顔をみせる。埼玉県狭山市出身、花の独身。