6月に千葉県八街市で起きたトラックによる小学生死傷事故を受けて、国が打ち出した施策の一環の「スムーズ横断歩道」が8月31日、青山町の市道に整備された。県内初で、全国では17カ所目。
現場は山の手小学校の通学路であり、近くにはべっぷアリーナや商業施設があり、歩行者が多い。また近くには通行量の多い道があり、抜け道として使われている。横断歩道の前後2㍍を、緩やかに7㌢盛り上げている。
別府市、国交省、県などが協議の上、選定した。事業費の約160万円で、別府市が全額負担した。
県警によると▽運転者に対し、横断歩道の手前における減速、一時停止を促す▽運転者が横断歩道上の子どもを見つけやすい▽歩道と同じ高さでつながり、歩行者の黄疸がスムーズになる―などの効果が期待できるという。
このような取り組みを「ゾーン30プラス」と設定し、国交省道路局と警察庁交通局が連携しながら、最高速度時速30㌔の区域規制と物理デバイスとの適切な組み合わせにより交通安全の向上を測ろうとする区域とし、物理デバイスとして「スムーズ横断歩道」「車道を狭くする『狭窄(きょうさく)部』」「ポールで車の新入を防ぐ『ライジングボラード』」などがある。
今後は、車両の速度の変化や横断歩行者のために停車した割合などを検証する。
大分県警察本部交通規制課の安藤宜昭次席は「登下校中の子どもを守る観点からも、設置による効果の検証結果を踏まえた上で、国土交通省や道路管理者と連携し、地域住民の合意を絵ながら整備について検討していきたい」と話している。