3住宅を集約して市営亀川住宅が竣工

3つの市営住宅を集約した亀川住宅が完成した

 別府市は、内竈の市営亀川住宅の竣工式を15日午前10時20分、現地で行った。
 建設から約50年が経過した亀川住宅の建て替えに伴い、内竈住宅、浜田住宅の3住宅を集約して建て替えを行った。民間資金等活用事業「PFI法」に基づいて、選定された特定目的会社である㈱別府湯けむり住宅(和田組、光綜合工業、三光建設工業、後藤工務店、幸建設)が既存住宅の解体、建替住宅の設計・建設、入居者移転支援業務を行い、建設後は所有権を別府市に移転するBT方式で行われた。
 建物は、鉄筋コンクリート造で、東棟7階建て2棟、西棟8階建て2棟の計4棟で、242戸。設計は、㈱飯田建築設計事務所と㈲シヴィック建築設計。総事業費は約49億円。
 住民のコミュニティーの形成を促進するだけではなく、外部の周辺施設からも利用したいとの要望に応え、内外の人が使用できるように中央広場やオープンスペースを配置。北側道路は通学路にも指定されていることから、市道と川を挟み分離した歩道を整備。A棟とB棟、C棟とD棟を渡り廊下で接続し、他の棟への移動が簡単にでき、コミュニティーやバリアフリー面の向上を図っている。駐車場は立体で229台あり、一番下は車椅子で利用できるスペースを確保するなど配慮した。
 長野恭紘別府市長、松川章三市議会議長、梅木政喜市自治委員会亀川地区支部長、亀川浜田町の伊東一仁自治会長がテープカットを行った。多目的スペースで竣工式があり、長野市長が「多様な入居形態に対応できるようになった。多目的スペースは、地域に開かれた場として機能すると思います。素晴らしい住宅になったと思います。地元の関係者に心より感謝します。新たな絆をつむぎ、笑顔あふれる場所になるように願っています」とあいさつ。
 来賓の松川議長は「周辺は、福祉、医療、教育が整っている地域。仮住まいをされていた皆さんには、ご苦労様でした。新しく入居される方と協力して運営し、多様性のまちづくりに一緒に取り組んでいただきたい」と述べた。