令和元年度のJICA(独立行政法人国際協力機構)による水路測量技術者の研修生が26日午後3時、別府市を表敬訪問した。
開発途上国の関係機関の水路測量技術者が日本で約半年間、水路測量の技術を学び、自国での測量に活かす研修で、JICAと海上保安庁が協力して、昭和46年から実施している。今年は、6月19日から12月7日までの予定で、うち25日から10月25日までの約1カ月、別府湾で実習を行う。今回の研修には、インドネシア、ミャンマー、タイから6人が参加している。
川上隆・別府市副市長が「母国から遠く離れて、別府で約1カ月過ごすと聞いています。別府は日本の中でも有名な観光地です。外国からの観光客も多く訪れています。海の安全に海図は欠かせない。研修が実りあるものになるように願っています。別府を楽しんでほしい」と歓迎のあいさつをした。
研修生を代表して、ウィン・コーコー・ウーさん(ミャンマー)が「皆さんのおかげで別府を訪れることが出来て、光栄に思います。研修終了後は技術を使い、測量の仕事の改善が図られると思います。多くの場所を訪れ、温泉も楽しみたい」と述べた。
また、海上保安庁が17年ぶりにリニューアルした別府湾の海図が贈られた。陸部を縮小して、海側に図郭を広げて大分湾全域を含めるとともに、分図の「別府国際観光泊地」及び「別府泊地」をまとめて「別府湾」として、縮尺を変更して1枚の海図で見ることが出来るようになった。海図には、JICA研修生の研修内容も反映されているという。