令和3年第4回別府市議会定例会は8日午後1時、一般質問で松川峰生氏(自民党議員団)、阿部真一氏(同)がフレイル、SDGs(持続可能な開発目標)、道路行政、競輪行政などについて質問した。
フレイル問題について
松川峰生氏(自民党議員団)
松川峰生氏がフレイル(高齢者で健康と要介護の中間にある人達の状況)について「コロナ禍で、高齢者がフレイルの状態を回避するためにどのような対策をしているのか」と質問。
樋田英彦健康推進課長は「加齢とともに体や心の働き、社会的なつながりが弱くなった状態のことで、放置すると介護が必要な状態になる可能性があります。早めに気づき、効果的な生活習慣を身に付けることで健康な状態に回復することが出来る。筋力の維持向上、タンパク質の摂取を中心としたバランスの取れた食事、健康教室、社会的なつながりに重点を置いた週1回の体操教室など、多様な場の提供に取り組んできました。しかしコロナ禍での外出自粛などにより、現在は栄養、運動、社会参加、口腔ケアを重要な柱としています」と答えた。
「フレイルには3つの側面があり、筋力低下による身体的フレイル、認知機能の衰えによる心理的認知フレイル、引きこもりや経済的困窮などの社会的フレイル。これらが組み合わさると、自立する力が落ちてきます。コロナ禍の影響で、フレイルが進行することが分かってきています。オーラル(口腔)フレイルについての対策は」と質問。
樋田健康推進課長は「全身の筋力維持と口腔ケアをセットにしたオーラルフレイル予防教室を、生活習慣改善プログラムとして2回実施しました」と答えた。
そのほか、SDGs、老朽化する水道管などについて質問した。
競輪行政の収益について
阿部真一氏(自民党議員団)
阿部真一氏が競輪行政の場外車券販売とインターネット車券販売について「コロナ禍において来場者が減っているが、車券の売り上げは右肩上がりになっている。どのように分析しているのか」と質問。
石崎聡公営競技事務所長は「売上増加の要因は、2つあると考えています。1つは開催日数の増加。2つ目はネット投票の普及で、令和2年2月末から別府競輪場をはじめ全国の競輪場で場外発売の中止、本場開催は無観客か中止となったため、インターネット投票が伸びたと思います」と答えた。
「別府での開催でも令和2年度にインターネット投票が77%。宇佐を含めた場外車券売り場で購入したのは1・87%しかない。場外車券売り場がインターネット投票によってどのような影響を受けているのか」と質問した。
石崎公営競技事務所長は「場外車券売り場で発売するレースのグレードによって、委託料率が定められています。別府競輪場で販売した金額に対し、委託料率を掛けた金額が別府競輪場に入ります。コロナ禍の影響で、人混みを避け自宅などで手軽に購入できるインターネット投票に移行していると思います」と答えた。
「アナログからデジタルの変化が競輪事業でも始まっている。インターネットを使った投票に関して、事業部が今後、力強く調査、研究を行ってほしい」と述べた。
このほか、道路行政、子ども家庭総合支援拠点事業などについて質問した。