父と子が長崎市で記者体験

松本万弥さんが寺岡悌二教育長に参加報告をした

 市立朝日小学校6年生の松本万弥さん(12)と父親の弘次さん(51)は20日午後1時10分、別府市役所を訪れて、日本非核宣言自治体協議会「親子記者」事業の参加報告をした。
 会員の341自治体の小学生と保護者が被爆地長崎県において、今月9日の長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に参列し、平和に取り組む人などを取材して新聞を作成。作成した親子記者新聞は全国の会員自治体に配布して、被爆の実相や平和の尊さを発信する。
 今回の取材は8日から11日まで、全国188組から選ばれた9組が行った。
 参加報告は、寺岡悌二教育長に万弥さんが「平和祈念式典に参加して、メッセージボードに平和へのメッセージを2人に書いてもらいました。お願いするときは、とても緊張してうまくしゃべれなかったけど、快くメッセージを書いてくれました。式典に参加して、皆さんの平和への想いが強いと感じました」と式典での様子を述べた。
 被爆ピアノコンサートやピースピースプロジェクトの大学生2人への取材についても話して、最後に「親子記者に参加して戦争や原爆のことをいろいろと知り、戦争は絶対に怒ってはいけないと実感しました。今、平和が当たり前になっています。なので、若い人たちは戦争のことを知ろうとしません。それはよくないことなので、戦争のことをもっと知ってほしいと思いました」と締めくくった。
 寺岡教育長は「若い人たちに戦争のことを伝えたいと思ったことに、感動した。万弥さんが生きる社会で、戦争が起きない、くり返さないような社会にしないといけない」と述べた。

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