市旅館ホテル組合連合会が協定締結

協定書を手にして握手する佐藤署長(右)と西田会長

 別府警察署(佐藤由布美署長)と別府市旅館ホテル組合連合会(西田陽一会長)は「外国人旅行者等の対応に関する協定書」の調印式が26日午前10時、別府警察署で行った。警察と旅館ホテル組合連合会が協定を結ぶのは、日本初。
 式では、佐藤署長が「この協定は、今回のラグビーワールドカップに限らず、それ以降のインバウンド対応に活用していけるものと思っています。別府警察署は今後とも『安全で安心な別府市』の実現に向けて、皆さん方との連携を一層深めて、各種施策に取り組んでまいりたいと考えております」とあいさつ。
 佐藤署長と西田会長が調印し、協定書を交わした。
 最後に、西田会長が「観光産業が成長し、地域に貢献し続けるには安心して過ごせる安全な社会を確立し、別府温泉のファンになっていただくために、組合は別府警察署に最大限の協力をします」とあいさつ。また会員は、お客さまに提供するサービスを改めて確認や見直しをして、必要ならば風俗営業許可を取得し、必要なければ返納する手続きのガイドラインを、別府警察署の協力で作成した。
 今回の企画は、9月20日から開催されるラグビーW杯で見込まれる外国人旅行者の対応での課題解決の一方策として取り組んだもの。
 現在、別府署は外国語の通訳が可能な警察官が10人配置しているが、人数も少なく、対応言語も英語や韓国語などに限られ、苦慮している。ラグビーW杯で多くの外国人旅行者が見込まれるため、以前から市旅館ホテル組合連合会と対応を模索していた。
 今回の協定は、別府市内で外国人の絡む警察事象が発生した場合、迅速および真摯に対応するため、別府市旅館ホテル組合連合会に所属する外国語通訳人の依頼に関し、必要な事項を定めることが目的。有効期間は、協定締結の日から1年間。16施設66人の従業員が協力することが決まった。

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