「令和の養生訓⑦(終)」

話し手  児玉嘉生さん

⑦健康は「忍耐」「我慢」「向上心」の結晶!

 江戸末期、お隣の福岡黒田藩の聖福寺(博多駅の近く)の仙厓和尚の有名な諺に
 60才は人生の花。
 70才で迎えがきたら留守だといえ。
 80才で迎えがきたら早すぎるといえ。
 90才で迎えが来たら急ぐなと言え。
 100才で迎えがきたらぼつぼつ考えるかといえ。――
彼の残した有名な掛け軸の中の言葉に「鶴は千年 亀は万年 われは天年」
 即ち年齢にとらわれずに日々これ好日にその日を精一杯大事に生きる事と説いています。
 100才時代は人がくれるものではありません。医学的に解釈され健康法を忍耐強くその改善をとり入れ、努力することが令和時代の養生訓なのです。

 貝原益軒は:人が健やかに生きてゆくためには悩みのある生活が一番大事だ(忍耐、我慢、向上への努力)
物事は ほどほどにこそよけれ (孔子:中庸への教え)
京都竜安寺方丈の裏の蹲の中に彫り込まれたた言葉:唯吾足るを知る(欲望の広がりへの戒めの仏教の教えです)

 *結論:腹八分目に医者いらず。飯は100回かめ。食後に寝ると牛になる。食後には軽い運動を。1日に2kmほど歩け。人との適度の付き合いを持ち(認知症の予防)、また一人ででも楽しめる趣味を持つ。人の幸せをうらやむより、幸せは自分の心が決めることを知る(ものは考え方だよとの仏教の教え)。皆さんご静聴ありがとうございました。(おわり)

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