県立別府鶴見丘高校で未来創生塾

講師を務めた冨田章東京ステーションギャラリー館長

 大分県立別府鶴見丘高校(姫野英樹校長)は「鶴高未来創生塾」を6日午前10時半、同校体育館で開催した。
 各界で活躍する同窓会の先輩に、今までの経験や今後の展望についての講話を実施し、生徒の自己表現の一助とすることが目的。
 講師は、東京ステーションギャラリー館長の冨田章さんが務めた。冨田さんは同校29回生(昭和52年卒)で、慶應大学、成城大学大学院を修了している。
 はじめに東京ステーションギャラリーの説明として「JR東京駅丸の内北口改札から5秒で行ける便利の良いところにある。そのため、世界一アクセスのいい美術館と言っている。改札口が近いので、長い行列をつくることができないのが難点ですね」と話した。
 冨田さんは幼いときから、何かを表現することが好きで、自分のアイデアで生活できないか考えていた。学芸員になってからは、収蔵品の拡充・管理、展覧会の企画・運営などを行っている。
 「高倉健さんの展示をしたことが、印象に残っている。壁面や天井に違う作品を投影し、5カ所から違う音を流すなどした」。
 「高校生のときに演劇を見て、衝撃を受けた。大学に入ってから、いろいろなものを見るなど体験し、表現するものに関わりたいと強く思った。美術は面白いが、それを仕事にできるか自信がなかった。しかし、大学院で欧州に行き西洋美術を見て回り、学芸員になろうと決めた」とこの道を選んだキッカケで講演を締めくくった。

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