べっぷ日出農業協同組合選果場

関係者がボタンを押して、新しい機械を起動させた
高性能の外観計測装置AIビジョンで大きさを選別

 JAべっぷ日出(佐藤隆博代表理事組合長)は、日出町の柑橘選果場整備工事完成の記念式典を10日午後2時、現地で行った。
 現在の選果場の設備は平成3年に導入され、17年に更新を行ったが、老朽化により大きさの選別などに不具合があることから、コンテナ重量を測定してデータ処理管理を行うコンテナスケール卓や個人ごとに選果票や精算用データを作成するデータ処理装置、大きさを選別する外観計測装置AIビジョンなどを設置。長期保管が可能な予冷庫(容量20㌧)も新たに導入して、年間通して安定供給を行うことで、生産者の増収にも期待がされている。事業費は約4千万円で、別府市と日出町から補助を受けた。
 佐藤組合長は「導入から10年以上が経過したことから、度々故障を発しており、関係者の間で更新について協議をしてきました。昨年から行政とも協議を重ね、力添えをいただいて工事をすることができました。JAの販売方針は、市場・仲卸との連携、小回りの利いた販売を掲げており、予冷庫の設置は、消費者要望に応えるために高品質の柑橘を安定供給することで産地全体の活性化に繋がり、ひいては農業者の所得増大に寄与するものと考えています」とあいさつ。
 生産者を代表して、高原毅べっぷ日出柑橘研究会長が「これにより、より安全で安全なみかんを出荷できると思う。生産者としては、なお一層努力していかなければいけないと考えています」と述べた。来賓の本田博文日出町長、川上隆別府市副市長、森昭人日出町議会議長、市場を代表して広印広島青果の木村孝和専務取締役が祝辞を述べた。
 設計をしたJA全農と施工のシブヤ精機株式会社に感謝状を贈った。佐藤組合長、高原研究会長、本田町長、川上副市長、森議長がスイッチを押して、新しい機械を稼働させた。

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