8月31日の野菜の日を迎え、別府市公設地方卸売市場の別府青果(牧和夫社長)を訪ねた。
担当する営業職員は午前4時から準備を始め早い仲買人は5時過ぎに来て下見、準備する。場内にピーマン、きゅうり、大根、ぶどう、ナシなど美味しそうな野菜、果物が並び、午前7時に始まるセリは2時間にわたり威勢のいい掛け声が響く。セリ落とした後は鮮度が命、と急いで運ぶ姿が。市民の台所を担う活気にあふれている。
今年は台風の影響で県外や東北産のピーマン、トマト、きゅうりなど露地栽培の野菜生産量が少なくなっている。九州地区を中心に台風による大雨の被害が少なければ、生産は回復し価格は安定する見込み。
果物は日田、安心院など近隣地域の生産が多く、台風の影響も少なく豊作。8月は日田産のぶどう「ピオーネ」や田ノ浦産のイチジク「蓬莱柿」(ほうらいし)が初入荷した。シーズンを向かえるナシは糖度が増してくる。これから桃のピークが終わり、きのこ、かぼすの需要が高まる。9月下旬からリンゴや早生みかんが旬を迎える。
「地域生産と消費者を結ぶ地産地消の推進に向けて日々努力をしています。食の安全・安心・美味しいを守り、市民に新鮮な野菜と果物を届けられるよう、全職員励んでいます」と牧社長。(菅)