9/13一般質問初日午前中は3氏

 別府市議会は、令和元年第3回定例会を13日午前10時から本会議場で再開し、一般質問を行った。
 初日の午前中は、日名子敦子氏(自民党議員団)、河野数則氏(同)、桝田貢氏(同)が質問に立ち、旧南部小学校跡地整備や子育て支援、地域支援などについて、執行部の考えを質した。午後からは、穴井宏二氏(公明党)、市原隆生氏(同)阿部真一氏(自民党議員団)が質問を行う。

旧南小を防災の拠点に

日名子敦子氏(自民党議員団)

日名子 敦子氏

 日名子氏は、旧南小学校の跡地開発について「防災面が気になっている。近くには朝見川があり、防災マップによると海抜は50㍍未満と高くない。朝見川が氾濫すると、周辺は浸水する。渡れるか分からない橋を渡って南部地区公民館に行くか、離れた場所にあるサザンクロスに行くかということになる。共同住宅や公共施設部分への一時避難ができれば、それだけ安心。また、飲み物や毛布の備蓄をしてはどうか」と質問。
 山内佳久都市政策課長が「公共施設の3階屋上部分に一時避難できるようにした。共同住宅については、事業者と協議をして、可能な限りお願いしたい。備蓄については、防災部署と連携したい」と答えた。
 日名子氏は「南部地区の住民は期待し、注目している。防災の拠点にしてほしい」と述べた。
 また、子育て世帯への医療費支援について「来年10月から所得制限を設けて支援を拡大するとしている。まだスタートしていない事業だが、助成範囲拡大という意味でも、回数制限を設けずに、1回につき千円の助成をしてはどうか」と提案。
 中西康太福祉保健部長は「子どもの医療費の助成については、県内においても、市町村で内容に差があるのが現状。国の動きを注視しつつ、関係部署と協議をしていきたい」と答えた。
 他にも、学校の連絡網について、一斉メール化の必要性などについても質問をした。

水路管理再点検を

河野数則氏(自民党議員団)

河野 数則氏

 河野氏は、地域が管理をしている水路について「道普請、井戸普請という言葉があるが、地域が自治会行事をして行っている。国から県、市町村へと権限委譲されたもので、平成17年に大分県から別府市に委譲された。行政として、手助けできることはないのか」と質問。
 松屋益治郎道路河川課長は「市に権限移譲されているが、すべてを管理するのは難しく、地域の皆さんには感謝をしています。保険加入を含めて検討したい」。山内弘美自治振興課長も「地域におけるボランティア活動は、地域の安全安心な環境を維持し、住民のコミュニケーションの場として重要。参加する住民が安全安心に活動できるように周知することが必要だと考えている」と答えた。
 河野氏は「長年にわたり、春普請、秋普請として整備してきたが、地域に任せっぱなし。水路と側溝が一緒になっている所も多く、水路には蓋が出来ないため、危ない。再点検をして、区分けすべき」とした。
 各部・課の名称について「『戦略』という言葉が気になる。内部協議で使うのは良いが、表に出すものではないと思う。観光経済部、共創まちづくり部で良いと思う。債権管理課という名称も良くない。市民に納得のいくものにすべき」と指摘。松川幸路企画部長が「来年4月に機構改革を行う際に、分かりやすく効率的な組織改編をしたい」とした。
 他にも、スポーツ団体への補助金などについても質問をした。

南部の道路拡張は

桝田貢氏(自民党議員団)

桝田 貢氏

 桝田氏は、南町の道路拡張について、現状を質問。安部英樹都市整備課長が「用地測量を行い、詳細設計をすることで、どの程度の影響が出るか分かってくる。それによって、個別に説明をしていきたい」と説明。
 桝田氏は「整備計画によると、車道の幅は変わらない。車道を広くすることの方が重要ではないか。小学校が移転して以来、歩行者は少ないのでは。一方通行も多く、路面標示が消えている所もある」と質問。
 安部課長は「自転車、歩行者道路として片側3㍍が必要。防災、安全面からも無電柱化も行うため、車道は利用しやすくなると思う」と答えた。
 また、旧南小学校の跡地利用について「これまで、南町と立田町の約50人が時間帯を分けてグラウンドゴルフをしている。多目的広場では従来通り出来るのか」と質問。
 山内佳久都市政策課長が「広さは十分ではないかもしれないが、グラウンドゴルフ以外にも利用してもらえるように検討をしている」とした。
 現在、松原公園を利用しており、他の公園の利用についても質問。橋本和久公園緑地課長は「公園緑地課に申請をしてもらう必要があるが、年間通して利用したい場合は、年間計画を出してもらえれば1度ですむ。他の利用者との協議が必要な場合もあると思う」と述べた。
 他にも、楠銀天街のアーケードの問題や避難場所についての情報発信、避難路などについても質問をした。

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