大所、小坂地区で「みんなのタクシー」

出発式終了後、みんなに見送られながら、第1便が出発した

 別府市は、事前予約制乗合タクシー「みんなのタクシー」を大所、小坂地区で2日から実証運用を開始。午前8時第1便の前の午前7時半から、出発式を大所公民館で行った。
 大所・小坂地区は、9月末でバスの在来線が運行廃止となり、交通不便地域となったことから、東山地区と同じ、事前に登録をして予約制でタクシーを運行するこになった。
 実証運行の期間は来年9月30日までの1年間。あらかじめ登録した住民宅からマルショク関の江店、JR亀川駅を経由して、別府医療センターまで行く。運行は月、水、金曜日の週3回で、往路、復路各2便の計4便。往路(大所出発)は午前8時と10時、復路(別府医療センター発)は正午と午後3時となっている。利用者のニーズや乗車率などに合わせて、今後は運行ダイヤの見直しも行う。運賃は中学生以上片道200円で、障がい者手帳を持っている人や小学生は半額、未就学児は無料。予約は利用日の前の週午後4時までに、総合政策課で受付。
 登録者数は、2日現在で大所は19世帯42人、小坂は63世帯112人となっている。
 出発式では、長野恭紘別府市長が「宇佐市が運行していた、安心院から亀川駅を結ぶバス路線が9月末をもって廃止になることから、その替わりとなる乗合タクシーの実証運行を実施することにしました。きめ細やかな移動が可能となり、外出機会の創出につながると期待しています」などとあいさつ。来賓の萩野忠好市議会議長が祝辞。
 地元の衛藤美喜夫大所自治会長は「バス路線廃止を受けて、すぐに対応してくれてありがとうございました。登録者数を今後も増やしていきたい」。加藤健一小坂自治会長も「有効活用するために、登録者数を増やしていきたい」とそれぞれ述べた。
 さっそく第1便が出発し、参加者全員で見送った。

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