市立少年自然の家「おじか」40周年

青少年の健全育成の施設として40周年を迎えた

 別府市立少年自然の家「おじか」は、開所40周年を迎え、12日午後1時半から、記念式典を行った。
 阿蘇くじゅう国立公園に隣接して自然に囲まれた「おじか」は、青少年の健全育成を目的に、昭和54年5月15日に開所。名称は、背後にある標高728㍍の小鹿山に由来している。周辺には、志高湖、神楽女湖の湖沼、湿原があり、遺跡も点在している。小中学校の宿泊学習を中心に、部活動の練習合宿、子ども会や青少年団体の相互交流などとして、県内にある自然体験ができる4つの施設の1つとして、多くの利用者がある。
 小鹿山登山やキャンプファイヤー、ナイトハイキング、アスレチック、冒険ゲームなど大自然の中で、お互いに助け合いながら、仲間を思いやる気持ちや自然に親しむ心など子どもたちの心身の健全育成に大きく貢献している貴重な施設。季節を通じて、親子で楽しむ集いを主催しており、毎回、募集開始と同時に定員に達するなど人気を集めている。利用者は秋には90万人を突破する見込み。
 はじめに、市立東山幼小中学校の園児、児童、生徒58人が東山地区に伝わる伝統的なお囃子「東山太鼓」を披露。寺岡悌二教育長が「別府市内をはじめ、近隣の市町村にも利用してもらっています。子どもたちをとりまく環境はめまぐるしく変化しており、豊かな人間性を養う教育が大切となっています。学校外の教育施設として、自然に親しみ、協力し合い、互いを思いやるなど経験するすべてが人格形成や人間関係にとって重要。子どもたちの育成に大きな役割を果たしている」とあいさつ。
 来賓の長野恭紘別府市長も「『おじか』が子どもたちに与えた影響は大きい。この素晴らしい施設を将来にわたって残していくために、しっかりと考えなければいけない」と述べた。萩野忠好市議会議長も祝辞を述べた。
 「おじか」の活動に貢献した瑞木産業、大野興業、大野一郎さん、目代政夫さん、首藤哲生さんに感謝状を贈呈した。また、40周年を記念して、別府中央ライオンズクラブが芝刈り機を寄贈。近藤洋俊幹事(会長代理)が目録を福田正気おじか所長に手渡した。
 最後に、市自治委員会東山地区支部長の矢野栄一郎山の口自治会長の発声で万歳三唱をして締めくくった。

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