天皇陛下ご即位を国内外に宣明

 天皇陛下は22日、皇居・宮中三殿で、「即位礼正殿(せいでん)の儀」を行うことを報告する皇室行事「即位礼当日賢所大前(かしこどころおおまえ)の儀」に臨まれた。
 儀式は午前9時過ぎに始まり、陛下は神事服の「帛御袍(はくのごほう)」姿で回廊に姿を見せられた。皇位の証しである剣と璽(じ)(曲玉(まがたま))を持つ侍従を従えた陛下は、皇祖・天照大神(あまてらすおおみかみ)を祭る賢所の内陣に入って拝礼し、「御告文(おつげぶみ)」を大和言葉で読み上げられた。続いて、皇室の祖先を祭る皇霊殿(こうれいでん)、八百万(やおよろず)の神を祭る神殿を順に巡り、同様に報告される。
 その後、皇后さまも白い伝統的な装束の「五衣(いつつぎぬ)」「唐衣(からごろも)」「裳(も)」の伝統的な装束姿で賢所に入り、続いて皇霊殿、神殿を拝礼された。
 即位礼正殿の儀は午後1時から、陛下は束帯姿で高御座(たかみくら)に昇り、即位を宣言される。続いて安倍首相が寿詞(よごと)を読み上げ、参列者が万歳三唱する。午後7時20分からは宮殿で、外国の元首や王族ら約400人を招いた祝宴「饗宴(きょうえん)の儀」が催される。皇居・宮殿で行われ、国内外の約2000人が参列した。

 天皇陛下の即位の中心儀式「即位礼正殿(せいでん)の儀」が22日、皇居・宮殿で行われる。外国賓客や三権の長、各界代表者ら約2000人が参列する中、陛下が即位を宣言される。
 外務省によると、正殿の儀に参列する外国の代表者は21日現在で183か国で、18日時点より9か国増えた。海外からは英国のチャールズ皇太子をはじめ国連、欧州連合(EU)、パレスチナからも参列する。サウジアラビアからは、ムハンマド皇太子の代理として、トルキー王宮府顧問兼国務大臣に変更された。計約4百人。国内からは、三権の長や国会議員、知事のほか、プロ野球・ソフトバンクの王貞治球団会長、将棋棋士の羽生善治九段、新元号「令和」の考案者とされる中西進・国際日本文化研究センター名誉教授ら各界の代表ら計約1600人が参列する。

国内外から2千人警察官2万6千人を警備動員

 天皇陛下の即位の中心儀式「即位礼正殿(せいでん)の儀」が22日、皇居・宮殿で行われる。外国賓客や三権の長、各界代表者ら約2000人が参列する中、陛下が即位を宣言される。
 外務省によると、正殿の儀に参列する外国の代表者は21日現在で183か国で、18日時点より9か国増えた。海外からは英国のチャールズ皇太子をはじめ国連、欧州連合(EU)、パレスチナからも参列する。サウジアラビアからは当初、ムハンマド皇太子の代理として、トルキー王宮府顧問兼国務大臣に変更された。計約4百人。国内からは、三権の長や国会議員、知事のほか、プロ野球・ソフトバンクの王貞治球団会長、将棋棋士の羽生善治九段、新元号「令和」の考案者とされる中西進・国際日本文化研究センター名誉教授ら各界の代表ら計約1600人が参列する。 警視庁などは皇居周辺などに最大約2万6000人の警察官を配置し、厳戒態勢を敷いている。

恩赦を発効
全国55万人が対象

 天皇陛下が即位を宣言される22日の「即位礼正殿(せいでん)の儀」に合わせた恩赦が実施された。犯罪被害者の心情に配慮し、比較的刑事責任が軽い事件で罰金刑を受けた人の資格制限をなくす「復権」に限定する。罰金の支払いから21日までに3年以上が経過した約55万人が対象となる。22日に恩赦の効力が発生する。 皇室の慶弔事に伴う恩赦は、1993年の天皇陛下と皇后さまのご結婚以来、26年ぶり。昭和天皇の「大喪の礼」に合わせて行われた公務員に対する懲戒処分の免除は見送られる。
 恩赦は、政令で罪や刑の種類などを定め、一律に救済する「政令恩赦」と、本人の出願などに基づき中央更生保護審査会が個別に審査する「個別恩赦」に分かれる。今回は、政令恩赦と個別恩赦の一つ「特別基準恩赦」が実施される。
 政令恩赦による復権では、犯罪の種類は限定されない。道交法違反などの交通事件が約8割を占め、公職選挙法の違反者約430人も含まれる。
 刑法では、罰金刑の執行後、5年が経過すれば刑は効力を失うと規定されるが、復権によって対象者は5年を待たずに資格制限がなくなる。医師や看護師など一部の国家資格での欠格事由がなくなり、免許の取得が可能となることから、更生への意欲が高まり、再犯防止にもつながるとの狙いがある。公選法の違反者は公民権が回復する。

来月10日に祝賀御列

 22日に予定していた天皇陛下の即位に伴うパレード「祝賀御列(おんれつ)の儀」は11月10日に開催する。台風19号の被害を踏まえ、国民感情に配慮した。
 パレードは午後3時、天皇、皇后両陛下がオープンカーで皇居・宮殿を出発し、赤坂御所まで約4・6キロ・メートルの道のりを約30分かけて走行する。

ご即位を氏神に奉告
朝見神社で「正殿の儀」当日祭

朝見神社で斎行された即位礼当日祭

 天皇陛下「即位礼正殿の儀」にあたり、きょう22日早朝から、全国の各神社で即位礼当日祭を斎行した。
 陛下のご即位を各地の氏神に奉告する祭事。大分県神社庁長をつとめる神日出男八幡朝見神社宮司は同社の神職8人で斎行。好天に恵まれたこの日は、早くも「七五三」の参拝客が境内に。ご即位を祝う立看板を前に記念写真でポーズをとったり、子ども達も新しい天皇様のご即位を祝っているかのよう。

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