100歳を迎えた野田在住の辛島計さん(誕生日20日)の自宅に28日午前9時半、長野恭紘別府市長がお祝いに訪れた。妻のとしさん(94)、長女の由美子さん(70)、次女の於久恵理子さん(66)、次女の夫の央さん(71)が同席した。
表彰状とお祝い金を手渡した長野市長が「今でも矍鑠(かくしゃく)とした威厳のある雰囲気を持っています。皆さんのためにも、いつまでも元気で家族と一緒に過ごして下さい」と話した。
辛島さんは「これからも、より一層、健康に注意して頑張っていきます。長野市長の活躍を楽しみに、生きる目的として頑張ります」と述べた。また、長野市長に対して「長野市長も健康に留意し、政治目的の新しい温泉地をつくるように頑張って下さい。別府は古いしきたりで来たので、新しい観光地に期待しています」と激励した。
辛島さんは、福岡県嘉麻市上山田出身。台湾の台南高等工業学校(応用化学科)卒業。台南第2連隊歩兵に入隊。終戦後、日出町豊岡に引き揚げ、昭和22年に西郷吉之助(隆盛の孫)の紹介で塩工場の責任者として働くため、別府市へ転入。23年に結婚し、2人の子宝に恵まれる。29年に大分高等学校に教師(化学)として勤務し、学校のイメージ向上のため、退職する70歳まで尽力する。大分高校の桜美(OB)会の会長をしており、OBの先生たちが白寿の祝賀会を開いた。野田の公民館分館設立にも尽力しており、文館長も長年務めてきた。
趣味は、ラン栽培、家庭菜園、旅行など。ラン栽培は平成4年、通信講座の最優秀賞を受賞した。海外旅行には退職後に30回以上行っており、オーストラリアではパラセイリングをしたりエアーズロックに登っている。
長寿の秘訣は▽規則正しい生活▽なんでも食べること▽好奇心が旺盛で、さまざまなことに取り組んできた▽人間関係に恵まれたこと。
市内の100歳以上は28日の時点、女性76人、男性12人の計88人。市内の最高齢者は女性で107歳。