別府市農業委員会は、会長が農地転用に絡む贈収賄事件で逮捕されて以来、初めての月1回開かれている総会を1日午後2時から、市役所農業委員会室で開いて、7人中、会長を除く6人が出席した。
冒頭、浜川和久会長職務代理者が「委員一丸となって、コンプライアンスの確立に向けて取り組み、信頼回復に努めていきたい。農業関係者など関係する皆さんにご心配をおかけしました」とあいさつ。
この日、話し合うべき事項について審議を行ったあと、浜川職務代理者が記者の質問に応じた。その際、職務代理者を除く委員5人から会長の処遇についての臨時的な総会を招集する請求が文書で提出され、11月中に総会を開くことを明かした。臨時総会では、会長を解任する見通し。
浜川職務代理者は「(逮捕について)驚いている。これから話し合って内容は決めるが、倫理規定などを整備して再発防止に取り組んでいきたい。これまで、倫理規定はなかったが、業者との接触によって物品などを受け取らないように意思確認を改めてした。言わなくても分かっていることだと思っている」と話した。また、会長職を長期にわたり務めていることについて「経験豊富で助かっている面もあったが、(長期会長が)弊害で今日のことが起きたのだとすれば、弊害かもしれない」と述べたが、今後については「委員の意見の一致が大事」とした。