日本国内外でホテルを展開する、ルートインジャパン株式会社(永山泰樹代表取締役社長、本社・東京)は、日出町に同ホテルとしては上位クラスとなる観光系ホテル「グランヴィリオホテル別府湾 和蔵の宿(仮)」を建設することを発表し、13日午後1時半、日出町役場で立地協定を締結した。開発を担当するのは、ルートイン開発株式会社。
ルートイングループはホテルの他に飲食店やゴルフ場、温浴施設、スキー場を運営しており、ホテルは、全国で314カ所ある。大分県内では4カ所あり、今回で5カ所目となる。日出町には、現在、大型の観光系ホテルは2つある。
今回予定されているのは、国道10号沿いの大字平道で別府湾に面している。鉄筋コンクリート造7階建てで、延べ床面積は約8980平方㍍。115台の駐車スペース、客室は216室で、シングル、ツイン、ダブル、トリプル、フォース、デラックススイート、障がい者に配慮したシングルを予定している。3年ほど前から民有地を買収し、準備をすすめており現在は開発許可申請中。許可が下りれば造成工事に入り、令和3年10月の運営開始を目指す。
永山社長が本田博文日出町長に立地表明書を手渡し、お互いに協定を締結して握手を交わした。
永山社長は、日出町への進出理由について「海外を含め、全国で500店舗を目指している中で、別府湾を望める場所が良いと思ったことと、行政の理解と協力が得られたことがある。ご縁とタイミングが合致した結果。ビジネスから観光まで、幅広い人に利用してもらえると思う」と説明。また、従業員のほとんど約80人ほどを地元で採用する予定であることも明らかにした。
日出町は、企業立地促進条例に従い、固定資産税の3年間の優遇などを行うことが考えられるという。本田町長は「立地協定を結ぶことが出来て、うれしく思います。日出町は大分自動車道や東九州自動車道の交通の要所であり、国東地域への観光客の利用も見込める。ホテルの発展に寄与できると思う」と述べた。