日出中学校社会科の授業 町長招いて政策を提言

中学生が考えた政策提言を本田町長の前で行った

 日出町立日出中学校(杉安正徳校長)の3年6組は21日午前9時、社会科の授業「地方自治と私たち」の一環として、本田博文町長を招いて、「持続可能なまちづくりのために日出町はどのような政策を進めていくべきであろうか」について授業を行った。
 これまで、日出町の課題や対策などについて授業を行ってきたが、今回は生徒が考えた政策について、町長にその内容を聞いてもらおうというもの。課題としてあげられているものは、人口減少による社会保障関連費の増加が見込まれることや財政の立て直し、第1次産業の後継者不足、雇用の確保、通過型観光地からの転換など。
 健康・福祉、教育産業振興、防犯・防災、産業振興、生活環境の6つの分野に分かれて、提案・提言を行った。各班の提言内容は▽子育て支援の充実=子ども医療費の助成継続、産婦人科病院の建設、保育園・幼稚園の整備▽農林水産業の体験と第1次産業の支援体制の充実=小・中学生に日出町の農林水産業を体験してもらう、第1次産業の支援体制の充実▽安全で安心に暮らせる町づくり=自転車専用の道路をつくる、街灯と防犯カメラの設置、車が多い道路にガードレールを設置する
 ▽女性の再就職先の保障=子どもを預けられる企業を誘致する、女性の再就職先をサポートする▽空き家や老朽化した施設の再利用=公共施設や空き家を使って民宿にする、空き家をリフォームする、公園や憩いの場として再利用▽ふるさと納税の推進=ふるさと納税の推進による歳入増加。
 中学生の視点からの提案を受けて、本田町長は「よく考えられた提案をいただき、ありがとうございます。私が町長になって一番に考えたのは、子ども医療費の助成拡大。それまでは、小・中学生は通院は窓口負担が必要でした。子どもが病気になった時、親の経済事情で病院にかかるのを躊躇するのはよくないと考えたので。今後も継続していきたい。第1次産業への支援では、新規就農者の支援を充実していきたい。街灯については、LED化に取り組んでいます。ガードレールの設置は、狭い道路では難しいので、スピードが出にくい仕組みをしているが、どういう形が良いかを考えていきたい。女性の再就職については、育休がとりやすい環境づくりや再就職についても企業に働きかけていきたい」など、それぞれの提案についてていねいに答えた。

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