別府警察署「湯けむり部隊」始動

湯けむり部隊の服装点検をする佐藤署長ら

 別府警察署は2日午後2時、年末・年始特別警戒部隊「湯けむり部隊」を発隊した。
 旧庁舎が餅ケ浜町にあったときは「潮かぜ部隊」だったが、田の湯町に移転して、一昨年、部隊名を「湯けむり部隊」に変更した。
 年末にかけ、事件や事故の多発が予想される。戸次清治生活安全課長を隊長に令和2年1月5日まで、金融機関などの立ち寄り警戒、繁華街の夜警に力を入れる。
 発隊式は、制服姿の隊員45人が整列。戸次隊長から部隊集結報告を受けた佐藤由布美別府署長をはじめ、来賓も一緒に服装点検を行った。
 点検後、佐藤署長が「年末年始は、事件事故が増加する傾向にある。その発生を抑えて、安全安心な別府市にするために、湯けむり部隊が発隊した。これは別府市民や観光客が安心して穏やかに歳末を過ごし、新しい年を迎えることが出来るようにするため。別府市と協力しながら、積極的に取り組むように」と訓示した。
 来賓の長野恭紘別府市防犯協会連合会会長(別府市長)、塩地奎三郎市自治委員会会長がそれぞれあいさつ。また、安部正一大分県警察官友の会別府支部長、田山讓治県警友会別府支部長、伊藤博太別府警察署協議会会長、甲斐一義別府市金融機関防犯協会連合会長、永尾福康別府地区少年警察ボランティア協会長が紹介された。
 今後、佐藤署長以下160人の全警察官態勢で従来の警らに加えて、金融機関、店外ATM、コンビニなどの立ち寄り警戒、夕暮れ時のキラキラ作戦による交通事故防止、北浜を中心とした繁華街の警戒を行う。
 戸次隊長は「金融機関をはじめ時間に関係なくコンビニへの立ち寄りをすることで、特殊詐欺などの防止を図る。パトカーで赤色灯を回転させることで、見せる活動をして事故防止に努める。週末の夜は、繁華街対策としてパトロールを強化する」と呼びかけた。

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