ゆうちょ銀行で強盗対策訓練

拳銃で行員をおどす犯人役の警察官

 ゆうちょ銀行別府店(安部圭三店長)で5日午後5時半、強盗対策模擬訓練が行われた。ゆうちょ銀行別府店から13人、別府警察署生活安全課4人が参加し、市内の郵便局長が見学した。
 年末年始に向け防犯意識を高め、窓口での強盗事件の発生に備えて訓練を実施した。
 生活安全課の男性警察官2人が強盗役に扮した。普通の客として入店した犯人は、1人が案内役の行員に拳銃を突きつけて人質にして「こいつを殺すぞ」と他の行員の動きを制した。その間に、もう1人がカウンターに上がり、拳銃で威嚇しながら参加した全ての行員を壁際に移動させて、壁際を向かせた。
 大声で「誰か一人来い。金を用意しろ」と要求。女性行員が模擬紙幣を用意すると、「まだあるだろう」とさらに現金を要求し、人質を取っている犯人も「早くしないと、こいつを殺すぞ。いいのか」と行員を脅した。
 さらに用意した模擬紙幣を持ったカウンターに上がった犯人と、人質を解放した犯人が、同店から逃げた。
 その後、駆けつけた警察官に2人組の犯人の特徴を伝えた。
 訓練終了後、別府警察署生活安全課員が「行員の安全を最優先に考えられていた。犯人の服装などを覚えるように。また、遺留品があれば触らないように」と講評した。
 安部ゆうちょ銀行別府店長は「行員は誰が何を覚えるというように役割分担をしている。いざというときのため、再度徹底させたい。また、犯人は事前に下見にくると思うので、建物の周りに目を配り、目を合わせてあいさつを行うなど、未然防止に努めている。お客さまが安心して利用できる環境をつくりたい」と述べた。
 大分県警の各署管内でこの時期、防犯意識向上なども兼ねて同様の訓練を行っている。

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