株式会社カワモト(川本誠代表取締役社長、別府市若草町)は、災害時に避難所等で使用する防災用マルチルームテント10張を寄付し12日午前10時、別府市役所で贈呈を行った。
テントは、幅2・1㍍、奥行き2・1㍍、高さ2・3㍍。前後が大きく開いて出入りが出来るようになっており、左右にもメッシュ素材がついた窓がある。組立も本体フレームを広げて屋根のポールを設置して幕をかけるだけの簡単な作りで、2人で10分ほどで組み立てることが出来る。
川本社長は「最近、多くの自然災害が起きていて、ニュースなどで見ると、避難所ではプライバシーがなかったりする。医務室や女性の更衣室などがしっかり確保されていない様子を見て、被災者の精神的な負担を少しでも減らすことが出来ればと思い、テントを寄贈することにしました」と説明。
長野恭紘別府市長は「素晴らしいテントをいただき、本当にありがとうございます。近年、災害がいたる所で発生しており、プライベート空間を作ることに苦労している。屋内でも屋外でも伝えるタイプのテントなので、安全安心につながると期待しています」とお礼を述べた。
防災危機管理課では、災害の時には、授乳室や医務室、トイレの設置などにも活用できると考えており、防災訓練の際にも使い、住民が組み立てが出来るようにするなどしていきたいとしている。