陸上自衛隊別府駐屯地で成人式

冷たい雨が降る中、タイムカプセルを埋める山田連隊長(左)や新成人ら

 陸上自衛隊別府駐屯地で成人式が14日正午から、行われた。対象は、男性53人、女性11人の計64人で、うち49人が出席した。
 新成人を祝福・激励するとともに、社会人及び自衛官としての自覚を持ってもらうことを目的に、毎年実施している。
 正午から関係者も出席して祝賀会食を行った。祝賀会では、山田憲和第41普通科連隊長兼別府駐屯地司令が「新成人の諸君、おめでとう。今から3つ言います。1つ目は、みんなの倍以上生きた先輩として一言。この先、きついこと、もうダメだと思うこともあります。その時にもうひと踏ん張りしないと成長しない。2つ目は、駐屯地司令として。我々そして諸君らは自衛官だから、ここにいる間は危険を顧みず身をもってその責務を完遂し、国民の皆様の負託に応える。そのために、普段から努力して、切磋琢磨して、団結を強固にして士気を旺盛にして規律厳正。自らを鍛え、さらには家族を大事にし、同僚・仲間を大事にし、中隊のため連隊のため、家族のため、自分のため、そのために教育し、いつも言っているが当たり前のことは当たり前にやれ。3つ目は、一別府市民として。私は日本では首都に行き海外にも行ったが、別府ほど良い町はない。別府がいいところだというのをもう一度理解してほしい」と新成人隊員を激励。
 新成人を代表して、大藪一番第41普通科連隊重迫撃砲中隊陸士長(熊本市出身)が「入隊当初は、集団生活に慣れず、不安でいっぱいでした。成人式を迎えましたが、今の私にはまだまだ未熟な所ばかりです。昨年11月に中学生の頃からの夢だったレンジャー隊員になりました。目標を持って頑張れるのは、応援してくれる家族や普段は楽しく語り合い、困った時は助けてくれる同期、時には厳しくもユーモアのある中隊、班の先輩のおかげだと感謝しています。これから成人者一同は、目標へ向かって努力し、失敗を恐れず、困っている人を支え合いながら、感謝の気持ちを忘れずに頑張っていきます」と決意を述べた。
 引き続き、記念撮影をしてグラウンド脇にタイムカプセルを埋めた。タイムカプセルは20年後に開かれる。

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