海上保安庁主催の「第20回未来に残そう青い海・図画コンクール」で特別賞「うみがめマリン賞」を受賞した、別府市立青山中学校の平野深愛さん(13)が23日午後4時半、寺岡悌二教育長に受賞を報告した。
将来を担う子どもたちに海洋環境について考える機会を提供することで、海への関心を高めてもらうのが目的。全国の小・中学生から3万1145点の応募があった。今回、20回目を迎えたことで、特別賞を設置して平野さんが選ばれた。「うみがめマリン賞」の名称は、神戸海上保安部の大待雄治郎さんが平成12年に作成した環境紙芝居「うみがめマリンの大冒険」からきている。
平野さんは、夏休みの宿題の中で、この絵画コンクールへの出品を選らんだ。動画で、ウミガメの鼻にストローが刺さっているなど、海に捨てられたゴミで海洋生物たちが困っている現状を見た。「キレイな海がいいけど、実際にはゴミが捨てられていたりする。人も動物も笑顔になればいいと思った」と話した。
海にグラデーションをつけることで光が当っている様子を表現したり、主人公のウミガメの甲羅やシワの細かい部分にも気をつけて描いたという。その後、佐伯市にキャンプに行き、実際にウミガメに触るなどの体験をした。「自分が受賞したと聞いて、とてもびっくりしましたが、うれしい。自分の考える理想の海を描きました」と話した。
寺岡教育長は「マイクロプラスチックの問題など、世界的に問題になっています。素晴らしい考えを持っていて、別府の誇りです。本当にうれしい」と労った。作品はしばらくの間、学校に展示する予定。