農地の利用集積・最適化推進大会

県内の農業委員らが参加して行われた推進大会

 農業委員会ネットワーク機構・一般社団法人大分県農業会議(疋田忠公会長)の「第2回農地の利用集積・最適化推進大会~『人・農地プラン』の実質化を進め、農地利用最適化を実現しよう~」が24日午後1時半、別府市のビーコンプラザで開催された。県内の農業委員や農地利用最適化推進委員ら約600人が参加した。
 はじめに、大分県農業会議会長表彰、農業者年金事業表彰(伝達)、大分県知事感謝状がそれぞれ贈られた。疋田会長はあいさつの冒頭に「昨年の10月、本県において、当時の農業委員会の会長が収賄容疑で逮捕されるという事案が発生しました。その後、不起訴処分となりましたが、このような事案が発生したことは、誠に遺憾であり、これまで培ってきた県民の信頼を大きく損なうことになった。農業委員組織の一員として、地域から信用、信頼を得られるように、高い倫理観を持つとともに、法令順守、社会秩序の順守や社会貢献活動を行うコンプライアンスの確立が求められる。こういった事案が二度と繰り返されないように、再度、委員としての職務と責任を再確認して、良識を持って今後の活動に取り組んでもらいたい」とのべた。
 また、「人と農地の問題に真正面から向き合い、それぞれの地域の皆さんと話し合いを行うとともに、農地中間管理機構をはじめとする関係機関との連携強化を進め、将来に向けて希望が持てる大分県農業にしていかなければいけない。そのためには、具体的な目標と着実な取り組みを一丸となって進めていく必要がある。最優先活動は、農地の最適化。そのためには、今取り組んでいる個別訪問や話し合い活動への積極的な参加に全力で取り組んでいくことが重要」とあいさつ。来賓の大友進一県農林水産部長、麻生栄作県議会議長が祝辞を述べた。
 柚木茂夫全国農業会議所専務理事が「農業・農地と農業委員会組織を巡る情勢について」と題して報告。農林水産省の千田和徳農地農政課経営専門官が「『人・農地プラン』の実質化に向けた農業委員会の役割について」と題して基調講演を行った。
 さらに、農業委員会の委員等の綱紀保持に関して農業者の公的な代表機関として▽担っている職務と責任を改めて自覚し、法令に則り適正に農地制度を運用。議事録の公表を適切に行い、公正さを確保すること▽法令順守や倫理観を高めるための研修を行うことーとした申し合わせを決議した。

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