立命館アジア太平洋大学(出口治明学長)と大分県立別府鶴見丘高校(姫野秀樹校長)は「高大連携協定書締結調印式」を10日午後1時半、鶴高鶴嶺会館で行った。県内の公立高校と高大連携協定を結ぶのは初めて。
APUは別府鶴見丘高校と、先進的な学びのモデルケース「探求的な学び」を軸に捉えた高大接続の一環で、グローバル人材の育成をめざす。
協定書に調印した姫野校長が「本協定を結び、生徒が学ぶことで更なるスキルアップをしてほしい。生徒には、グローバルな視点を持って別府を支える人になってほしい」。
出口学長は「高校の教育が重要になる。APUは、若者を育てる高校と一緒になって、次世代を育てていきたい。結果、別府や大分を元気にしたい」とそれぞれあいさつした。
続いて、協定締結記念イベント「探求的な学び特別授業」を実施し、高校1年生約40人とAPUの学生8人が出席。
8班に分かれて、協働学習に取り組むための人間関係づくりとしてアイスプレーキングを行った。次いで、提示された課題について、メンバーが協働して「問題」を見つけて解決策を探求する協働学習を行った。
協定期間は、2020年4月1日から3年間。内容は▽高校生を対象としたAPU教員による講義など▽APU教員と学生による高校生とのワークショップ▽留学生と高校生との交流企画▽教員同士の相互交流。
同高校は、本年度から「総合的な探求(学習)の時間」を1年生が実施。3カ年を通じて活動する上で、今回の協定を活かしていく。方向性として▽グローバル人材育成のプログラムの開発▽APUの教授や留学生といった人的資源など活用促進の協定書締結▽APUへの進学者(県内大学進学者)の増加―を挙げている。