地域の農地を守り、地域農業を支えようと活動している、株式会社東山パレット(大野泰徳代表取締役)が「第51回大分県農業賞」で集落営農・むらづくり部門で県知事表彰・優秀賞を受賞。17日午後3時、長野恭紘別府市長に報告をした。
東山パレットは、平成25年に地域住民など186人が出資して設立された。高齢化で農作業のできなくなった農地を耕作したり、農作業を受託。農地の保全活動を行うとともに、地域行事の支援やウォーキングコースの設定・ガイドなど農作業だけでなく、幅広く地域活性化のために活動を続けている。正社員は3人だが、繁忙期にはオペレーターと呼ばれるお手伝いをしてくれる人たちにも協力してもらっている。
大野代表と矢野榮一郎取締役が出席。矢野取締役の方から、活動内容などの説明があり「農地を守ることが地域を守ることにつながると思っています。12月から3月はどうしても仕事が少なくなるので、新しい仕事の確保が必要」との話があった。
長野市長は「農地をいったん放棄してしまうと、元に戻すのはとても大変で、皆さんの活動はありがたい。別府は市街地が近いので、農業を進める利点があると思う。協力できることがあれば、やっていきたい」と述べた。
大野代表は「(受賞を受けて)感無量。皆さんの力添えのおかげでいただけた賞だと思います。よい方向に物事が流れていけば良いなと思います。地域を守るために、よい励みになると思います。地域の人には、特に感謝しています」と語った。