2署合同林野火災防御訓練を実施

大分県防災ヘリから200㍑~300㍑を散水した
別府市消防署と宇佐市消防署が連携してホース延長した

 別府市消防本部と宇佐市消防本部は「令和元年度2署合同林野火災防御訓練」を19日午前9時半、別府市天間と宇佐市安心院町の国境橋付近、野口原総合運動場で実施した。大分県防災航空隊8人、宇佐市消防本部10人、別府市消防本部23人の計41人が参加した。別府市消防本部と宇佐市消防本部が合同で、林野火災防御訓練を行うのは初めて。
 別府市と宇佐市の境界付近での林野火災を想定し、大分県常備消防相互応援協定に基づく応援要請を受けた宇佐市消防本部と別府市消防本部で合同訓練を行い、2署相互の火災防御体制の確立及び空中消火の要請を受けた大分県防災航空隊との連携をより強固にすることが目的。
 19日午前9時半に別府市天間の住民から国境橋付近で山火事が発生し、延焼中であるとの119番通報を別府市消防本部が受信。隣接の宇佐市消防本部に相互応援協定に基づく応援を要請するとともに、大分県防災航空隊にも空中消火の出動要請を行う―と想定した。
 防災ヘリ「とよかぜ」は野口原総合運動場に降りると、別府市消防署が200㍑を給水。その後、約4分で国境橋付近まで行き、撒水した。引き続き、250㍑、300㍑と給水と撒水を繰り返した。
 国境橋付近では、別府市、宇佐市両消防本部員が主に無線でやり取りを行った。別府市消防本部が水利を取り、そこから20㍍ホース15本(300㍍)を延長し、宇佐市消防本部の消防車と連結。そこからホース6本(120㍍)を延長し、浜町出張所の消防車と連結。そこからホース3本(60㍍)を延長し、火点に向けて放水した。
 訓練終了式で、永路尚道別府市消防署第2中隊長が熊埜御堂幸一宇佐市消防本部次長兼南部分署長に訓練終了報告をした。
 熊埜御堂宇佐市消防本部次長兼南部分署長が「初めての合同訓練で、連携し合えた。今後も更なる協力体制をとり、活動にあたっていきたい」と講評した。
 最後に、荒尾大介別府市消防署長が「顔の見える関係性が出来たと思う。災害対応について、良い訓練が出来た」とあいさつした。

コメントを残す