杵築市新年度当初予算１７０億円

　杵築市は２０日、定例会見で令和２年度の予算編成案を発表した。緊急財政対策のため、一般会計は前年度比１４・９％減の１７０億９千万円の緊縮予算となった。特別会計も１６・７％減の９２億７１００万４千円、公営企業会計は４３・４％増の５４億９６３５万７千円。
　歳入では、法人市民税の減などにより、市税全体で０・５％の減を見込んでいる。地方交付税や国庫支出金、県支出金も減少するとみている一方で、ふるさと杵築応援寄附金の増加を見込んでいる。財政調整基金の繰り入れは４８％減とした。市債は、杵築中学校の体育館やプール、学校給食センター改築事業の減によって６７・４％減となった。
　歳出では、子ども・子育て支援給付費や障がい自立支援給付費などの増加により、扶助費が６・６％増加した。ふるさと杵築応援基金や森林環境譲与税基金の増加で積立金は５９・７％増としている。
　特別会計では、令和２年度から地域包括支援センター事業特別会計を廃止。簡易水道事業特別会計を水道事業会計に統合。公共下水道事業特別会計と特定環境保全公共下水道事業特別会計を一本化して公営企業会計に移行してスリム化を図る。
　主な新規事業は▽女性を雇用する農業者に対して、女性用トイレや更衣室などの設備、農業機械整備助成を行う女性就農者確保対策事業（２００万円）▽中学校の特別教室等の空調整備設計委託（１９２万８千円）などを計上している。