大分県内の新型コロナウイルス感染症の患者数は、19日に2例目が確認されてから22日まで4日連続で陽性患者が確認され、計21人と急激に増えた。当初は、大分医療センターで集団感染(クラスター)が発生。感染患者が他の病院に転院して感染が確認されるケースも出たことで、他の病院への感染の広がりも懸念される。
21日(9例目)以降の患者は▽80代無職男性=センター元入院患者。5、7例目と濃厚接触者、転院先の大分岡病院で確認▽80代男性=同、3例目と大分医療センターで同室。転院先の坂ノ市病院で確認▽90代女性=同、7例目と濃厚接触者、転院先の佐賀関病院で確認▽80代女性=同▽90代女性=同▽20代女性、センター看護師▽50代女性、センター看護師▽80代女性=7例目濃厚接触者、16日まで大分医療センターに入院▽50代女性県立病院看護師=センターからの転院患者(9例目)を担当▽80代女性、入院患者▽90代女性、センター元入院患者で転院先の秋桜病院で確認▽20代女性、センター看護師。感染が確認された患者を担当▽30代女性、センター看護師。
21日以降新たに確認された患者は、コスモス病院で確認された女性は臼杵市在住で、それ以外は大分市在住。センター関連の感染者は計20人にものぼり、医師や看護師、患者少なくとも計11人が同じ病棟で勤務または入院をしていた。県は、濃厚接触者と思われる600以上のPCR検査を行う予定で、福岡県にも協力を要請。また、指定医療機関も8病院40床から19病院約100床に増やす。
九州内では最も患者数が多くなっている。しっかり手洗いをしたり、きちんとした食事、睡眠、咳エチケットを守る、など1人ひとりが体調管理を行い、感染症予防への意識を持って防いでいくしかない。県は発熱や風邪症状などがある人は、無理をせずに仕事や学校を休み、外出を控えるなど感染防止対策を徹底するように呼び掛けている。