APUの学生4人が市長を訪問

長野市長に請願を提出した気持ちなどを伝えた

 令和2年第1会別府市議会定例会で、市議会の中で初めて外国人籍の請願者の採択が行われた。請願を提出した立命館アジア太平洋大学の学生が27日午後5時15分、長野恭紘別府市長を訪問した。
 今回出された請願は、「気候変動に対する非常事態宣言を求める請願」。請願を出したのは、フライデーズ・フォー・フューチャーのウィラスダー・スリラタナソンブン代表(22)=タイ出身、4年=。気候変動の危機について、非常事態宣言をして宣言に見合う政策立案、キャンペーンなどの実施を促し、緊急性をもって対処する必要性を市民に伝えるというもの。
 表敬訪問にはウィラスダー代表、次期代表のサブリナ・ミグリオリーニさん(23)=イタリア出身、大学院2年=、ディン・ティ・バアンさん(21)=ベトナム出身、4年=、冨原宏樹さん(20)=1年=。2年前から、環境問題について考えるサークルを作って活動をしているという。
 長野市長は「今回の請願採択は県内では画期的だと思う。市民に思いを届けて、別府の意思として全国に発信できるようになれば良いと思う。皆さんも、母国に別府らしい取り組みを発信して伝えてほしい。一緒に活動が出来れば」と話した。
 環境課から、再生可能エネルギーを利活用してCO2の削減につなげることや、自然環境を守ることで減災につなげること、3R(リユース、リサイクル、リデュース)推進の継続、気候変動に関する情報を分かりやすく情報発信して1人ひとりに気づいてもらえるようにするーなどといった取り組みを行うことの考えが示された。
 ウィラスダーさんは「APUにはいろんな国から学生が来ているので、英語表記などのお手伝いも出来ればと思います。別府市の取り組みは素晴らしいと思います」と話した。

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