別府市議会は7日午前10時30分、「新型コロナウイルス感染症対策」に対して、市長専決処分等を含む緊急時の予算執行などについて協力する旨の申し入れを長野恭紘別府市長に行った。
別府市で1例目が発生した3月27日に会派代表者会議を開いて協議をした方が良いのではないかということになり、日程調整をして4月1日に議長、副議長、2人以上でつくる会派の会派長計7人が出席して、対応を協議した。
申し入れ書は▽市民の生命を守ることを最優先とし、必要となる予算対応等について、市長専決処分を含めて緊急的な財政支援対策を講じることを要望する。また、臨時議会の開催など、市議会としても支援をしていきたいと思っているので、情報提供をしてほしい▽市民の不安解消のためにも、ウイルス感染症対策や各種支援策など様々な情報の迅速かつ的確な提供が求められる。対策本部で協議した内容は迅速な報告をお願いする。総合相談窓口で受け付けた相談内容についても、不安解消の一助となるので、報告をお願いし、市民の心に寄り添った対応を心がけるように求めるーとした。
松川章三議長と阿部真一副議長が出席。松川議長が申し入れ書を読み上げて長野市長に手渡した。長野市長は「申し入れをいただき、心強く思います。こういう時こそ市民の意見を聞き、不安を取り除く活動をしていただいている。別府市には保健所機能がないので、県などの情報をもらい、出せる部分は迅速に出していくように心がけている。議会で認めてもらって執行するのが原則ですが、市民生活に直結するものは迅速に対応するため、専決処分ということもあるかもしれない。議会の皆さんのご協力をいただきたい」と述べた。
松川議長は「先の見えない脅威。市長には、的確、迅速な対応をとってもらいたい。そのためには、議会も協力していきたい。事態を重く受け止め、市民の生命を守るため、執行部と一緒にやろうということになった。一生懸命バックアップしたい」と話した。