陸上自衛隊第41普通科連隊(中村英明連隊長)は、令和2年度の自衛官候補生入隊式を4日午前10時から、別府駐屯地で開催した。今年は、新型コロナウイルスの感染防止対策として、初めて屋外グラウンドで実施となった。約70人が出席。
今年度の自衛官候補生は、大分、愛媛、福岡、山口、鹿児島、長崎の各県出身者32人。教育訓練は、服崎誠司副連隊長を教育隊長に25人の教官、助教があたる。
執行官の中村連隊長が告達。自衛官候補生を代表して、古谷昴さん(22)=山口県出身、大分県立芸術短期大学卒=が申告と宣誓を行った。
中村連隊長は「入隊おめでとう。別府駐屯地隊員一同、諸君の入隊を心から歓迎する。入隊に際し、次の2点を要望する。1点目は、『公人たれ』である。諸君のこれまでの日々の生活や勉強、運動などは、すべて個人として自分のために行っていたことだろう。しかし、本日を境に、『自分自身は、国や地域のためにある』ということを強く意識してもらいたい。我々自衛官は、世の中からも非常に注目されている事をしっかりと認識し、候補生であるが自衛官という肩書を背負っているわけであるので自覚を持ってもらいたい。2点目は、同期の絆の強化。自衛官として必要な心構えや基礎的な知識、技能、体力を修得できるよう教育を受けるが、楽しいこともあれば辛いと感じることもあるだろう。しかし、諸君は決して一人ではない。団体生活を通じ、一緒に寝起きして同じ釜の飯を食べ、そして苦楽を共にする心強い同期がいることを忘れてはならない。お互いに助け合い、励まし合って本教育を乗り越えてもらいたい。本日から、自衛隊員、社会人として成長し、国や地域のために貢献できるように一緒に頑張っていこう」と訓示した。