ドクター「アキノ」コロナを斬る!②

▽解説者=公明党参議院議員(医学博士)=秋野公造氏

新型コロナウイルスの
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Q・感染疑いの時はどうすればいいでしょうか?

A・高齢者や基礎疾患のある方は早期受診が必要。
 高齢者や基礎疾患のある人が新型コロナウイルスに感染が疑われる場合、速やかな「帰国者・接触者外来」の受診を勧めます。県内最寄りの保健所(帰国者・接触者相談センター)に連絡するとスムーズです。医師の判断で必要があれば検査し、感染していれば当面は入院により適切な処置を行い、重症化を防ぎます。3月6日からウイルスを検出する「PCR検査」に保険が適用され、医師の判断で検査が行えるようになりました。
 基礎疾患がない若い人や体力のある人は、症状が軽いのに「心配だから」と受診するのは、逆に医療機関での感染リスクを高めるので、まずは自宅療養が望ましいとされていますが、今後、初診からオンライン診療も可能となります。ただし、健康な人でも、風邪の症状や37・5度以上の発熱が4日以上続く場合は、必ず受診してください。
 自宅で家族を看病する場合には部屋を分けたりするなどの対応が求められます

Q・新型コロナウイルスのことで疲れを感じるという人も多いようです。健康を維持するためにできることはありますか?

A・「人と人との接触を制限する。うつる場所を失ったウイルスは死滅する。」そのために外出の制限をお願いしています。
 外出の自粛は我慢を強いられ慣れないことでしょう。ストレスとして感じている方も、運動不足になっている方もいらっしゃることと思います。コロナ関連ニュースを視たり聞いたり読んだりして睡眠時間が減っているというお話もよく伺います。
 知らないうちに緊張が高まっているからこそ、栄養だけでなく睡眠をしっかりとって体調を整えることは感染対策と重なる重要なことです。また、新型コロナウイルス感染症について正しい知識を得るとともに、過剰に反応することなく、手洗いなど必要な対応をとることが自分だけでなく社会にとって感染の機会を減らし、昼夜を分かたず懸命に奮闘する医療従事者の負担を減らすなど意味があることだと受け止めてください。
 頭を休めるために、体の心地よい疲れは効果があります。心身の機能が低下して「動けなくなる」ことがないよう、また気分転換を目的として体を動かしてみてください。窓や玄関を開けて外の空気を吸うだけでも気分は変わりますが、例えば、お一人で、または人との距離を十分とって散歩や、家の中や庭などでできる運動や農作業はいかがでしょうか。転倒に気をつけて、ラジオ体操、スクワット運動、かかとの上げ下げ運動などもお勧めします。私は竹刀で素振りに取り組んでいます。座っている時間を減らすことを意識して試みてください。
 家にいる時間が長いからこそ、ゆっくりと入浴時間を取っていただくこともお勧めしたいと思います。今まで読めなかった書籍、聴けなかった音楽や観たかった映画などにも手を伸ばしてみてください。心の不調を感じるときは周囲の支援を求めてください。こうして今を乗り越えていただきたいと思います。  (その③へつづく)

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