県下で初めて路線バスにEDSS

運転手が急な異常で運転が出来なくなった場合は
乗客がスイッチを押して非常停止をする

 亀の井バス(冨永彰彦代表取締役社長)は、今年3月から県内では初めてドライバー異常時対応システム(EDSS)を一般路線バスに導入した。
 EDSSは、バスの運転手が急病等で運転が出来なくなった時に、スイッチを押すことでバスが急停止をして異常を知らせるシステム。非常停止スイッチは乗務員用にはハンドル近くに、乗客用には運手席付近に設置されている。スイッチが押されると、車内アナウンスが流れ、赤色のランプがついて異常を乗客に知らせる。車外ではホーンが鳴り、ハザードランプとブレーキランプが点滅し、異常事態を知らせてバスを減速させて停止する。
 路線バスでは比較的緩やかに停車するが、貸切バスなどは高速道路を走るケースもあり、急激にブレーキがかかるため、多少の衝撃がある。また、停車ボタンと間違って押される可能性もあるため、間違って押した場合は、停止まで3・2秒のタイムラグで、運転手が解除ボタンを押すことで緊急停止を避けることが出来るようになっている。
 2019年度は路線バス3台、貸切バス1台に設置。2020年度は路線バス2台、高速バス1台に導入する予定。
 運転手が急病などにより意識を失うなどして事故に至るケースもあり、「安全の確保」を第一の使命として、これまでも事故ゼロに向けた少人数での討議を行う「安全輸送運動」を通じて事故防止・接遇向上に努めている。今回、EDSSを導入することで、さらに乗客の安全確保が期待されている。亀の井バスでは「今後もお客様への安全を最優先し、“あんしん”と“かいてき”と“ときめき”を提供し続けたい」としている。

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