フラフェスティバルin別府実行委員会(吉野可奈子委員長)は4月のはじめ、5月に開催予定だった「第4回フラフェスティバルin別府」を新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために中止としたが、楽しみにしてくれていた多くの人のためにメッセージ動画を制作。全国の参加者からもメッセージを集めて5月10日からウェブ版として配信する。
今年は、全国から60団体、約700人が参加する予定だった。これまで別府を「まるでハワイ」に変身させようと取り組んできた。今年は、より「別府をハワイ化計画」を進めるため、クラウドファンディングでレイの購入費を募り、目標金額まで達していた。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大し、3月中旬から参加団体の練習場が確保できなくなったことから、参加辞退の申し出が出始めた。この日に向けて練習をしてきた参加者からの励ましなどを受けて、規模を縮小して実施しようと努力をしてきたが、県内でも感染者が徐々に増え始めた。
「ハワイに行くのは大変だけど、ハワイを連れて来ることが出来る」との思いで続けてきたが、国外からの参加はもちろんのこと、県外からの参加は多くの人のリスクを高めることにつながるため、中止を決めた。延期も考えたが、先の見えない不安な状況も考え、来年5月に第5回フラフェスを元気に開催しようという結論に至ったという。
「しかし、このまま盛り下げるわけにはいかない」と参加予定団体からメッセージ動画を集めている。全員で集まることが難しい状況の団体もある中で、各団体が工夫をして動画を作成している。特別ゲストのケオニレイさんも登場予定。吉野委員長は「今こそALOHA(思いやり、協調性、喜び、謙虚・素直な心、忍耐)の心で人と人の繋がりに感謝をしながら、この経験したことのない時期を乗り越えて、未来へ繋げていきたい」と笑顔で話した。