別府市国際交流推進協議会が書面総会

ラグビーW杯では、姉妹都市のロトルア市からの訪問団が
マオリパフォーマンスなどを披露した(昨年9月)
街中を歩いて避難場所の看板などをチェック(昨年5月)

 別府市国際交流推進協議会(会長・長野恭紘別府市長)はこのほど、令和2年度総会を書面で行った。新型コロナウイルス感染症対策で、大勢の人が集まる会議を自粛しているため、書面で承認を得た。
 令和元年度は、10月にラグビーワールドカップ日本大会が開催され、大分県でも5試合が行われ、多くの外国人観戦者が訪れて盛り上がった。姉妹都市からも大会に伴う公式訪問団を受け入れるなどして活発に交流を進めた。
 姉妹都市の烟台市(中国)からは、市民訪問団22人を受け入れた他、烟台市から贈られて鉄輪地獄地帯公園に設置されている「八仙人像」の看板を設置。また、新型コロナウイルス感染症が中国で拡大したことを受けて今年2月にマスク5千枚を現地に送った。
 ロトルア市(ニュージーランド)とは、県立別府翔青高校の生徒がロトルア市で語学研修を行った他、ラグビーW杯では、ニュージーランド代表のオールブラックスが別府市でキャンプを行ったことから、公式訪問団を受け入れた。テプイアによるマオリパフォーマンスを市役所で行うなどした。
 バース市(英国)とは、毎年続けている「絵巻物プロジェクト」を今年も行い、両市の子どもたちが描いた絵をつなげた絵巻物を交換した。また、バース・別府友好協会主催で「酒フェアー」が行われて支援を行った。
 ボーモント市(米国)とは、ラマー大学と別府大学がアートコラボ展を開催した。木浦市(韓国)と国際交流都市の済州市(同)にはグリーティングカードを送った。
 国際交流事業としては、在日各国大使を迎え、市内の視察などを行った。ラグビーW杯関連では、ウェールズ代表とイングランド代表がキャンプを行ったこともあり、公式訪問団が訪れた他、ウェールズの観戦客の歓迎セレモニーを行い、市立石垣小学校の児童がウェールズの国歌を披露するなどして盛り上げた。
 在住外国人支援として「日本語らくらくトーク」を計39回行い、延べ156人が参加。立命館アジア太平洋大学言語センターとBーbizLINKのBIP事業部と共催で「防災まちあるきワークショップ」も3回開催して、延べ201人が参加した。
 令和2年度の計画は立てているものの、世界中が新型コロナの影響で交流が自粛されていることから、相互訪問がいつ出来るようになるかなど先行きは不透明だが、可能な交流を続けて国際観光温泉文化都市としてのグローバル化を目指す。

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