「一斉登校別府モデル」で学校再開

 別府市は6月から公立の14小学校、8中学校で安全に配慮した「一斉登校別府モデル」を策定して、学校を本格的に再開する。また、公共施設の開館やイベント・行事の基本指針も示し、緩やかに「日常」に戻り始める。
 教育委員会は、18日から分散登校を行っているが、1日から本格的な新しい学校生活をスタートさせる。3密(密集、密閉、密着)が重なることを避けるため、1学級の児童・生徒数を30人程度とし、1・2㍍以上の間隔をとり、児童・生徒が向かい合わない配席を行う。1教室当たりの児童・生徒数が基準を上回る場合は、体育館や会議室を活用して、学級を1つ増やして教室内の人数を減らすなどの工夫をする。教師はマスクやフェイスシールドを着用して授業を行う。
 給食は2週間は感染リスクを避けるために、おかずをパック詰めにしたりパンを袋に入れるなどした簡易給食を実施。配膳から片付けまでの間、「密」にならないように各学校で工夫する。さらに、机や教室の消毒作業を徹底し、ソーシャルディスタンスを徹底するためにポスター掲示などをして呼びかける。
 公共施設は1日からほとんどの施設が開館するが、利用者は県内在住の人とする。
 イベント・行事については、屋内は100人以下で収容定員の半分以下とし、出来るだけ2㍍の間隔を空けること。屋外は200人以下で人と人の距離を十分に確保することとしている。使用時間の制限等は各施設で工夫して、利用者及び施設職員は原則マスクを着用。検温などを行い、発熱や風邪症状のある利用者は断る。消毒、換気の徹底、熱中症対策、注意事項の掲示、利用者の名簿を作成して連絡先の把握、除菌装置の導入を検討することーとの基本方針を示した。各施設において、国や関連団体等が策定しているガイドラインを参考に、施設対応マニュアルを策定することも求めている。
 また、市主催のイベント・行事ついては、不急なものは開催しないことや県外の不特定多数が集まる行事の中止。開催時間の短縮など公共施設利用の基本方針と同じ対策を取る。自治会や各種団体等の活動についても、基本方針と同じとしている。
 現時点で再開時期が未定の施設は、市立小中学校の体育館・運動場、べっぷアリーナ、ハイパフォーマスジム別府、施設付属のトレーニング室(湯都ピア浜脇、市身体障害者福祉センター、市男女共同参画センター、北部コミュニティセンター)。おためし移住施設2カ所については、7月3日に再開を予定している。

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