別府市総合教育会議で大綱策定へ

教育大綱の策定について協議をした

 令和2年度第1回別府市総合教育会議が25日午後3時、市役所で開かれた。長野恭紘別府市長と教育委員の6人で構成される会議。教育大綱の基本理念などについて意見を交換した。
 長野市長が「新型コロナウイルス感染症対策における小中学校への対応については、これまでブレずに皆さんと一丸となって対策が出来ていると思います。一気に気を緩めると、第2、第3波につながる。これまでと違い、コロナがありながらも生活を継続していかなければいけません。自分たちの考えをしっかりと持って、どんな子どもを羽ばたかせたいのか考えていかなかればいけません。これからも力を合わせていきたい」とあいさつ。
 事務局から教育大綱についての考え方が示された。「人づくり」をキーワードに、▽多様な人々と協働し、夢実現に果敢に挑戦する別府っ子の育成▽学ぶ機会の拡充および地域で活躍する人材の育成ーを基本理念として掲げている。また、キーワードを基に、7つの視点と5つのフレームについても説明をした。
 出席者からは「別府らしさをどう出すのかが大切ではないか。観光地である別府で育ったという自負が持てるような、おもてなし教育や盆踊りを取り入れるなどしてはどうか」「『人づくり』の解釈はいろいろあると思うが、尊ばれるものを持つ教育が一番良いのではないかと思う。先生がその子の良いところを汲み上げ、導いてあげることが必要」「伝統を教育に取り入れ、地域に根差した教育を研究・実践していくべきでは」「これからは、しなやかに逞しく生きるために対応できる教育とは何かを考えるべきではないか。そのためには、教師力、地域力、親力、学校力が一緒に向上していく必要があると思う」などの意見が出た。
 また、アフターコロナの対応についても、「半年後、また流行する恐れがあると専門家は言っている。その時に、遠隔授業ができるように準備しておくなど、授業を続けるための対策が必要」と指摘。教育委員会は「第2波のことは想定しておかなければいけない。遠隔授業となると、教師にとっても別のスキルが必要になる。準備をしていきたい」などと答えた。

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