NPO法人BEPPU PROJECTはこのほど、アーティスト・クリエイターの居住・制作の場「清島アパート」の滞在アーティスト8名による2019年度の活動報告をホームページ(http://beppuproject.com/kiyoshima/?page_id=1854)で公開した。
滞在アーティストは、パフォーマンスを通じて表現活動をしているアーティストの飯島剛哉さん(前衛芸術家)、イケベケンタロウさん(画家・音楽家など)、大平由香理さん(画家)、勝正光さん(鉛筆画を特徴とした画家)、西松秀祐さん(写真家)、安河内彩香さん(自然をモチーフにした画家)、山下紘加さん(画家)、行橋智彦さん(旅する服屋)の8人。
市内だけでなく県外や海外に赴き、個展や滞在制作、ワークショップなど各自の特性を活かした活動を展開している。
大平さんは岐阜出身の入居6年目。昨年度は札幌、名古屋、博多で巡回個展、大分市で「回遊劇場」アクアパーク壁画制作、アーティスト・イン・レジデンス(各種の芸術制作を行う人物を一定期間ある土地に招聘し、その土地に滞在しながら作品制作を行う事業)として熊本県津奈木町で行い、つなぎ美術館で個展をした。
大平さんは「津奈木滞在は、なんだか盛り沢山の毎日でしたが、やりたかったことは全部やらせてもらいました。これも協力や応援してくれる人たちのおかげです。本当にありがとうございました」とコメントしている。
勝さんは入居11年目。2019年度の活動として▽市立浜脇中学校美術講師▽未展示作品プラン▽別府市主催の起業家コンテスト「ONE BEPPU DREAM AWARD 2020 起業・創業部門」でファイナリストに選出―の3点を報告している。
美術講師は、2学期から外部講師を任された。2年生の最後の授業で「鑑賞の授業」1時間と「実技の授業」2時間を内容も全部決めて授業出来るチャンスをもらった。その授業が大好評だった。
勝さんは「新型コロナウイルス対策で休校に入るために最後となった授業で『勝先生の卒業式』として小さなセレモニーをしてもらいました。生徒たちの卒業式もままならないのに、サプライズでこんな用意をしてくれていて大変嬉しかったです」とコメントしている。
例年はイベント形式にて活動報告会を開催していたが、今年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止するため、ブログや動画などによる報告とした。