長野恭紘別府市長は8日午後2時、定例の記者会見を市役所で開いた。別府市議会の令和2年第2回定例会に提出する予算案などの議案などについて説明をした。
上程する議案は、予算2件、条例関係12件、その他8件の22件。一般会計は4億4650万円の増額(補正後予算額694億5400万円)。特別会計は400万円の増額(同533億8400万円)となっている。
議案以外の発表では、別府市新型コロナウイルス感染症対策第2弾の3つの事業について、具体的な内容を発表した。
宿泊需要喚起の「湯ごもりエール泊 別府鬼割プラン」は、市内のホテル旅館に宿泊することで、応援しようというもの。先着4万5千人で、1人宿泊するごとに、旅館・ホテルには2千円の助成が行われる。利用者は、1泊朝食付きの格安プランで宿泊することが出来る。14日から特設ウェブページ等で告知を行い、15日から予約を受け付ける。対象期間は15日から来年3月末までで、完売次第終了。参加施設は約80施設になる予定で、予約は各施設に直接電話で行う。当面は県民を対象とするが、18日から県堺を越えた移動が可能となることから、状況を見ながら判断をするとした。
今回のプランは、経済対策を早期に行うため、旅館ホテル組合連合会と連携して実施するが、今後準備が整い次第、組合に加入していない約200の宿泊施設とも連携して事業を広げていく方針。
売上が大幅に落ち込んでいる飲食店を支援する「別府エール食うぽん券」は、販売開始に向けて準備中。プレミアム率は30%のまま、より購入しやすいように販売価格を1冊5千円(6500円分)とし、500円券綴りを6万冊発行するように見直すことを示した。
新型コロナ感染症予防対策支援事業は、「別府エール食うぽん券」や「湯ごもりエール泊」に登録する事業者に対して、経費の10分の9、上限15万円を補助する。受付は15日から、べっぷアリーナで始める。
長野市長は「まだ国内でも不安を完全にぬぎきれない状況が続いているが、じっと我慢するだけではなく、少しずつ前向きな行動を起こしていける状況になってきた」として「不安が小さく安心できる、新しい日常生活や観光都市のかたちを実現するため、市民の皆さんと力を合わせていきたい」と述べた。