８月に今春センバツ代替試合

　日本高校野球連盟は１０日、新型コロナウイルスの感染拡大で史上初の中止となった「第９２回センバツ高校野球大会」の代替試合「２０２０年甲子園高校野球交流試合（仮称）」を甲子園球場で開催すると発表した。
　招待校は、センバツに出場予定だった大分県代表の明豊を含む３２校。開催日は８月１０～１２日、１５～１７日の計６日間（１３、１４日は予備日）で行う。
　試合は現時点、原則では無観客。控え部員、保護者、学校関係者、プロ野球関係者らの入場は、感染状況の推移を見ながら検討するという。出場校が参加しての開会式は行わないが、リモート開会式などの方法を協議する。
　組み合わせは、７月１８日に各校主将によるオンライン抽選会、または代理抽選で決まる。試合は、１日３試合以内。９回同点の場合は引き分けとするか、タイブレークで決着をつけるかは未定。
　３年生を１人でも多くという配慮から、ベンチ入りは例年の１８人から２人増の２０人。招待人数は合計３０人以内（責任教師、監督、選手２０人、記録員１人、ノッカー１人、補助員５人、校長または校長に準じる者１人）に決まった。交流試合にかかる経費は、日本高野連の積立金を充てる。招待される３２校が参加できない場合、辞退した場合は、センバツの補欠校（候補順）を招待する。
　八田英二日本高野連会長は「気持ちを新たに部活動に取り組んでいただき、万全の態勢で阪神甲子園球場に来て下さい。悔いのないように、交流試合に臨んでほしい」とコメントしている。
　大分県代表の明豊高校の川崎絢平監督は「関係者の球児に対する優しさなどに感謝しています。部員の春のセンバツ中止に対する悔しさ、再び甲子園球場に立てる喜びなどすべての思いを完全燃焼させたい」と話した。
　招待校は、次のとおり。
　▽北海道＝白樺学園▽山形＝鶴岡東▽宮城＝仙台育英▽群馬＝桐生第一、高崎健康福祉大高崎▽埼玉＝花咲徳栄▽東京＝国士舘▽山梨＝山梨学院▽神奈川＝東海大相模▽岐阜＝県岐阜商▽石川＝星稜、日本航空石川▽静岡＝加藤学園▽愛知＝中京大中京▽奈良＝智弁学園、天理▽和歌山＝智弁和歌山▽大阪＝大阪桐蔭、履正社▽兵庫＝明石商▽岡山＝倉敷商▽鳥取＝鳥取城北▽広島＝広島新庄▽香川＝尽誠学園▽高知＝明徳義塾▽長崎＝創成館▽大分＝明豊、大分商▽鹿児島＝鹿児島城西
　▽２１世紀枠＝帯広農（北海道）、磐城（福島）、平田（島根）