令和2年第2回別府市議会定例会は22日午前10時、再開し、一般質問が始まった。初日午前は松川峰生氏(自民党議員団)、森山義治氏(市民クラブ)が児童・生徒の自転車賠償保険加入促進、公共交通空白地の移動手段などについて質問した。また、美馬恭子氏(日本共産党議員団)が途中まで質問した。
午後からは、引き続き美馬氏、森大輔氏(自民新政会)、小野正明氏(同)が質問する。
自転車賠償保険の加入促進
松川峰生氏(自民党議員団)
松川峰生氏は児童・生徒の自転車賠償保険加入促進について「歩道上の事故は、自転車側が多額の賠償金が発生している。別府市内の直近5年間の事故内容は」と質問。
杉原勉・教育部次長兼スポーツ健康課長は「平成27年3件、28年8件、29年3件、30年7件、令和元年7件となっている。今年は2件。事故内容は、飛び出しや出会い頭での事故だが、児童や生徒の命に係わる重大な事件は発生していない」と答えた。
「自転車は道路交通法上、車道を走らないといけない。事故を起こせば、多額の賠償金を支払わないといけなくなる。別府市内の児童や生徒の自動車賠償金保険加入状況は」と質問し、杉原次長は「教育委員会ではこれまで加入率を調査したことはない。大分県PTA連合会が学校を通じて、学生子ども総合保険を毎年、配布しており、平成30年は県全体で10・7%」と答えた。
「自転車保険の種類、保険料、補償額は」と質すと、杉原次長は「賠償保険にはいろいろな種類があり、学生子ども総合保険は1500円。損害賠償金は最大で1億円支払われる」と答えた。
「事故があったら、一生後悔する人生となる。経済的に負担になる家庭があるかもしれない。補助を考えてはどうか」と要求した。
そのほか、児童・生徒の自転車乗車時にヘルメット着用、新型コロナウイルスによる生活保護受給者増加などについて質問した。
公共交通空白地について
森山義治氏(市民クラブ)
森山義治氏は公共交通について「別府市は移動支援の形態として、デマンドタクシーやお出かけ支援事業『乗合バス』など地域の実情に合わせて行っている。最近は自動運転やAIを使ったオンデマンドバスなどがあり、国が積極的に進めているMaaS(マース)とは何か」と質問。
柏木正義企画部次長兼総合政策課長は「マースとは、バス、電車などの公共交通から乗用車などのあらゆる交通機関をITを通じて活用するもの。スマホのアプリなどでルートなどを検索し、決算できるもの」と答えた。
「公共交通空白地の移動手段の確保を進めてほしい」と要望すると柏木次長は「昨年度、公共交通基礎調査業務を実施し、交通利便地域を抽出し、地域の人口分布などを考慮し、対策の方向性を検討し、まとめた。地域の実情に適した交通手段の導入に向け、関係団体と協議し、調査、対応していく」と答えた。
「公共交通基礎調査を実施し、実情に適した交通手段を検討する前に、地元の要望や各運行事業者との連携、利害関係を十分に議論して進めてほしい」と要望した。
続いて危険な路線バス停留所の条件を質問すると、柏木次長は「バス停に止まったとき、交差点内や交差点の5㍍以内に車体がかかる、横断歩道や横断歩道の5㍍範囲に車体がかかるものが危険なものとなる」と答え、危険が想定される場所の見直しを促した。
そのほか、引きこもりなどについて質問した。