杵築郷土史研究会50周年

関係者が参加して「馬場尾口番所跡」石碑をお披露目
渡辺家の貴重な資料も公開された

 杵築郷土史研究会(杉安嘉正会長、約140人)は20日午後1時半、創立50周年記念として八坂神社近くの渡辺寛さんの敷地内に「馬場尾口(ばばおぐち)番所跡」の石碑を建立し、お披露目した。約20人が参加。
 同研究会は昭和45(1970)年に10人ほどで「杵築郷土史研究同好会」として発足。47年に現在の名称になった。40周年記念の時には生涯学習館の前に「杵築藩惣役所跡」の石碑を建てている。
 馬場尾口番所は、札の辻の最西端にあり、他の藩からの交通を監視する役目があり、杵築藩の番所の中で最も重要な場所とされている。番所があった場所には、現在渡辺さんの家があることから、相談したところ設置を許可してもらった。
 杉安会長が「城下町の玄関口で、とても重要な番所だった。勉強を続けていると、地元にいても知らないことが出てくる。これからも、学んでいきたい」とあいさつ。石碑の揮毫をした永松悟・杵築市長は「先輩たちが残したものを確実に受け継がれている。市内では多くの場所が史跡などに指定されており、これからも次世代に語りついでいけるものになった。礎となった皆さんに感謝しています」と述べた。渡辺さんに感情状が贈られた。
 引き続き、杉安会長と永松市長で除幕が行われ、石碑がお披露目された。さらに、この日は渡辺さんの家にある貴重な当時の鬼瓦や書物も展示され、参加者は熱心に見入っていた。

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