陸上自衛隊別府駐屯地で令和2年度自衛官候補生課程修了式が27日午前10時から行われた。大分県、福岡県など8道県出身の18歳から27歳までの31人が基本的な前期課程を修了した。今回は新型コロナウイルス感染症の感染予防対策として、来賓は呼ばず、家族席も間隔を空け、時間を短縮して実施した。
執行官の中村英昭第41普通科連隊長兼別府駐屯地司令が教育修了を告達。候補生を代表して、松田健太さん(22)=熊本市出身=が候補生課程を修了したことを申告した。中村連隊長が代表の新谷拓真さん(22)=別府市出身=に修了証書、成績優秀者の松田さんに表彰状とメダルを渡し「教育修了おめでとう。本日の修了を迎えられたのは、自分だけの力ではないということを忘れてはならない。同期、教育隊長をはじめとする基幹要員、家族。これから各部隊において、それぞれの職種ごとに専門的な教育を受けることとなるが、別府駐屯地で経験した訓練や同期の絆を『生涯の宝』として、自信と誇りをもって更に精進してもらいたい。未だ道半ば。可能性はいくでも秘めている。諸官の自衛官としての未来は明るい」と式辞。
また、連隊長賞を授与した際、通常は握手を交わすが、今回はグータッチで功績を称えた。候補生は7月1日付で自衛官として、九州を中心に12の駐屯地に配属される。