学校給食共同調理場整備の基本計画策定

 別府市教育委員会は10日、新学校給食共同調理場整備基本計画を策定して、別府市公式ホームページで公開した。
 「健やかな別府っ子を育む『質』の高い学校給食の提供」を基本理念として▽安全・安心=衛生管理の徹底と快適で効率的な運営▽おいしい給食=多彩な献立の創出と手作り給食の提供▽食育・地産地消=地場物産の積極的な活用と食育の充実▽食物アレルギー対応=安全性の高い施設の整備ときめ細やかな運用ーを通じて「日本一おいしい給食」を目指すとしている。
 提供数は1日8500食を設定。食材の安定的な確保や食中毒のリスク分散のため、複数献立にする。週3回以上の米飯給食を継続し、充実した調理機器を整備することで大量の食材を効率的に調理し、手作りの時間を確保する。また、これまで作ることができなかった焼き物調理も実施する。二重食缶を使うことで、温かい料理は温かく提供することを目指す。
 保護者にとって最も関心が高いと思われる、食物アレルギー対策については、大分県版学校・幼稚園における食物アレルギー対応の手引きに基づいて、卵、乳、えび、いか、かに、ごまの6品目を対象として、原因物質を給食から除いて提供する「除去食対応(レベル3)」を基本としている。アレルギー対応食は、それぞれの名前を書いた専用食缶で区分して、間違いなく本人に届ける体制を構築。共同調理場の栄養教諭等と学校、保護者の密接な連携できめ細やかな対応を行う方針。
 HACCP(ハサップ)の考え方に基づいて、汚染作業杭域と非汚染作業区域を明確に分け、食材動線の一方通行を厳守したうえで、ドライシステムを導入する。建設予定地は原町の市営温泉プール跡地。
 各学校の配膳室についても使いやすくなるように整備を予定している。事業手法は、設計・施工と一括で発注するDB方式を採用する考えを示した。令和5年9月の運用開始を目指す。

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