亀川小と石垣小で給食に手話導入

給食係が手話ではじめと終わりのあいさつをした

 別府市立亀川小学校(佐藤裕一校長)と石垣小学校(塩地美千代校長)は、高学年を対象に、給食の際に手話を取り入れてコミュニケーションをとる活動を行っている。
 新型コロナウイルス感染症の予防対策として、給食の際には、全員が前を向いて座って会話をせずに食べている。手話を学んで無言で会話をすることで、障がいのある人への理解にもつなげたい考え。
 亀川小学校では、オムロン太陽に協力してもらい、教材を作ってもらい、5、6年生の担任がそれをもとに手話を覚え、16日から児童も練習をしている。17日の給食の時間にその様子が報道陣に公開された。
 給食係の清末悠真さん(10)と西優之介さん(10)が前に出て、「食事は揃いましたか。皆さん一緒にいただきますを言いましょう。手を合わせて下さい。いただきます」と手話で行った。児童も覚えている範囲で一緒に行った。その後、食べ終わったあとも「おいしかったですか。ごちそうさまでした」と手話で行った。
 清末さんは「手話は初めてだったけど、家や学校で練習をした。(コロナ禍の給食は)不自由もあるけど、手話で話せるから大丈夫。今日は、うまくできたと思う」と話した。
 学校では、8月6日まで続けてみて、子どもたちが興味を持てば2学期も続けたい考え。
 また、市教委は、市立の小・中学校で給食時間に別府市で毎年開催されている「別府アルゲリッチ音楽祭」の総監督であるマルタ・アルゲリッチさんの演奏CDを流すなどして、子どもたちのストレス軽減に努めている。

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