一般社団法人別府市BーbizLINKと別府料飲協同組合共催で、アフターコロナ準備室の5回目が27日午後2時から、BーbizLINKで開催された。14人が参加。
大分県内では3カ月以上、新型コロナウイルスの感染者は出ていないが、全国的には多くの感染者が発生しており、予断を許さない状況が続いている。そんな中で、今回の準備室は、主にサービス業を対象に、正しい消毒の仕方などについて知ってもらおうと開催した。講師は、集団感染(クラスター)が発生した「ダイアモンドプリンセス号」で除染作業にも参加した、株式会社NICObitの江田梢代表取締役。江田さんは岡山県出身で、立命館アジア太平洋大学の卒業生。同社は、災害復旧や特殊清掃、コロナ消毒作業を専門的に扱う企業集団「一般社団法人日本特殊清掃隊」の九州エリア対応企業でもある。
消毒液などは、使用する場所などによって効果が違うことから、それぞれの特徴について説明。正しい日常消毒の方法として「揮発するので、マスクなしで消毒するのはやめてほしい。基本的には素手でやらない。手袋は二重に装着することをオススメします。また、ふきん等を使うのではなく、ペーパータオルを使って消毒をする。捨てられるものを使うようにしてほしい。拭く時には、必ず一方通行に拭くこと。掃除と消毒を別作業として考え、きっちり掃除をしたあとに消毒をすることが大切。手を触れる可能性がある所は、網羅する。広い部屋はブロック分けしてやると、やり残しがなくてすむ」などとアドバイス。
さらに、靴裏の消毒の徹底を呼びかけた。「ウイルスは自分では繁殖しない。靴裏について運ばれる可能性がある。店舗内を出入りする際に靴裏を徹底消毒することで、感染拡大はかなり抑えられると思う」とした。
引き続き、市内の飲食店に移動して、実際に消毒をする様子を見せ、営業時間中の消毒の仕方や開店前・閉店後の消毒の仕方などについても、ていねいに教えた。
参加者は真剣な表情で話を聞き、熱心にメモを取るなどしていた。