別府大学が九重町で活動

浸水した畳などを運んだ

 別府大学の職員11人、学生(剣道部、野球部)42人の計53人が災害ボランティアとして21日、九重町でボランティア活動をした。
 別府大学を午前9時、出発。九重町被災者支援センターに午前10時ごろ、到着して受付。2つのグループに分かれて、宝泉寺温泉の2軒の旅館で、浸水した畳や家財道具運び出す作業を行った。また、調理場の大型冷蔵庫が傾いたりしていたのを立て直し、腐敗した食べ物なども取り出した。
 作業を終えて大学に帰着した学生らを、飯沼賢司別府大学学長、仲嶺まり子短期大学部学長、教職員が迎えた。
 飯沼学長が「学生が頑張ってくれたことはうれしい。大学の誇りに思います。今後も被災地の要請に応じてボランティアを派遣できるよう、万全の準備態勢を整えています」。
 仲嶺短期大学部学長は「みなさんがボランティアに駆けつけてくれたことは、地域の方たちは気持ちが軽くなったのではないでしょうか。被災した方の心の支援にもなったと思います」とそれぞれ労った。
 山下拓巳さん(20)=国際経営学部3年、剣道部主将=は「想像以上の被害で驚きました。作業を進めていくうちに少しずつ片付いていきました。1日だけの作業でしたが少しでも役に立てたならうれしいです。大学では今後もボランティア活動を行っていくので、参加する学生が増えたらと思います」、中川優太さん(19)=史学・文化財学科1年、野球部=は「想像以上に旅館の中に泥が入っていて、家財道具を運び出しても終わりが見えなかったのですが、少しづつですがみんなでやることで、片付けが進んでよかったなと思いました」とそれぞれ話した。
 次回のボランティアは、29日に31人が行く予定。

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