日出町で街頭啓発などで呼びかけ

総理や県知事からのメッセージを伝達した
買物客らに手作りマスクなどを配って運動を啓発

 第70回社会を明るくする運動の日出町におけるメッセージ伝達式と街頭啓発活動出発式が27日午前10時から、町役場で行われた。
 法務省提唱で行われている社明運動は、犯罪や非行の防止、犯罪を犯した人の立ち直りによる再犯防止を地域で行うための運動で、7月に全国で展開されているが、今年は新型コロナウイルス感染症の予防対策として、ほとんどの活動が中止となっている。
 昭和24年7月1日に更生保護制度の新しいスタートである「犯罪者予防更生法」が施行され、戦後の荒廃した中でかねてから街にあふれた子どもたちの将来を危惧していた東京・銀座の商店街の有志が同年7月13日から1週間にわたって自発的に「犯罪者予防更生法実施記念フェアー(銀座フェアー)」を開催したのが起こり。その後、同法施行1周年を記念して、昭和25年7月1日から10日まで、「矯正保護キャンペーン」が全国的に実施された。昭和26年に、犯罪の防止と犯罪をした人たちの立ち直りには、一般市民の理解と協力が不可欠として、法務府(現在の法務省)が啓発活動を将来にわたり継続して一層発展させるため、「社会を明るくする運動」と名付けて、国民運動として世に広げることにした。
 岩崎初代杵築地区更生保護女性会日出分区会長が、安倍晋三内閣総理大臣からのメッセージ、杵築国東地区保護歯科医日出分区の高橋圀隆さんが、広瀬勝貞大分県知事からのメッセージを本田博文町長に手渡した。本田町長は「非行や犯罪のない明るい社会を築くには、地域社会の活動が大切だと思います。これからも、皆さんと一緒になって犯罪のない明るい社会づくりに努力していきたい」と述べた。
 引き続き本田町長も参加して、2カ所で街頭啓発を実施。更生保護女性会が手作りマスクを作り、啓発グッズと一緒に配布。保護司会、更生保護女性会、防犯協会連合会、自主防犯パトロール隊のメンバー約20人が買い物客らに啓発グッズを手渡して運動への理解を呼びかけた。

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